【ぼる塾】「むしろ安い！」1本540円の高級バナナをついに手に入れたハナシ【バレンタインにおすすめ】

2024.02.05

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。

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もうすぐバレンタインですね。みなさんの中にも、あげたい人がいたり、自分へのご褒美を考えている人も多いと思います。バレンタインの贈り物と言えばチョコレートが代表的ですね。

しかし、私は今回教えてもらった美味しい物をバレンタインの贈り物にプッシュしたいと思います。　

それは田辺さんから教えてもらった千疋屋総本店のバナナです！　

田辺さん

「食べなくても、佇まいでただものではない！　と思うバナナ。このバナナのためにわざわざお茶を入れていただきたい」

■　みんなが欲しがる高級バナナ

千疋屋総本店といえば有名な老舗果物店です。

みなさん

「知ってる知ってる！　フルーツがすごいのよね！　フルーツを使ったケーキとフルーツサンドイッチも絶品！　いただき物で以前千疋屋のメロンをもらったことがあるんだけど、美味しかったわ〜！　あそこ実はカレーも美味しいのよ！」

このように、千疋屋の美味しさを色んな形でご存じの方も多いと思います。ですが、そんな方々も千疋屋のバナナを食べたことはありますか？　まず、千疋屋でバナナが売っていることを知っていますか？　千疋屋の人気商品バナナとなめらかなホイップクリームをふんわりとしたスポンジで包み込んだバナナオムレットではなく、ありのままのバナナです！　

恥ずかしながら私は千疋屋でバナナが売っていることを知りませんでした。よく考えたら果物店にバナナがあることは当たり前なのかもしれませんが、千疋屋総本店にもっていた印象から、マスクメロンやクイーンストロベリー、パパイヤなどの華やかな果物が陳列しているイメージしかなかったのです。

私と千疋屋のバナナの出会いは、はるちゃんから始まりました。

はるちゃん「ちょっと！　すごいです！　差し入れにすごいバナナがありました！」

ある日の仕事先で、はるちゃんがケータリングコーナーにあったバナナを見て騒いでいました。

田辺さん「はるちゃん、あんたそんなにバナナで喜んで。あんりじゃないんだから」
はるちゃん「このバナナよく見てください！」
田辺さん「え？　……きゃー！　これ千疋屋のバナナじゃない！」

なんと、そこにあったのは美しく並んだ千疋屋のバナナだったのです。千疋屋のバナナは一本一本が綺麗に透明な袋にラッピングされていました。

私「千疋屋って高級なフルーツで有名なところだよね？」
田辺さん「そうよ！　そしてそれを使ったスイーツ！　でも千疋屋のバナナは初めて見たよ。むしろバナナ売ってるのね」
私「千疋屋のバナナっていくらくらいするんだろう？」
はるちゃん「調べますね！」
田辺さん「ちょっと！　止めなさい！　いやらしい！　で、いくらだった？」
はるちゃん「ひえー！　一本540円します！」
田辺さん「ひゃ～！　一本540円？！」
私「田辺さん！　声大きいよ！」
田辺さん「これは絶対食べたほうが良いよ！」

しかし、この後すぐに仕事が始まるため、私は終わってからもらおうと思い、そのときはバナナを食べずにその場を離れました。

私（今焦って千疋屋のバナナを食べなくても、沢山あるから大丈夫だろう）

しかし、私の考えは甘かったのです。仕事が終わってバナナをもらおうとすると、もう一本も残っていませんでした。

私「ない！　一本もない！」
はるちゃん「そんな！　もらおうと思っていたのに！」

私と同じ考えだったはるちゃんも愕然としていました。そんな私たちに田辺さんは、

田辺さん「ばかだね！　終わってからじゃ遅いんだよ！　千疋屋のバナナなんてみんな欲しいに決まってるじゃない！」
私「でもいっぱいあったから」
田辺さん「今日の出演者もスタッフもみんな千疋屋のバナナが欲しい人達の集まりだよ！　足りないくらいだよ！　だから私は早めに一本もらっておいたよ」

田辺さんはそう言って、カバンから千疋屋のバナナを取り出しました。

私「あ！　千疋屋のバナナ！」
田辺さん「これは私のだよ。食べたけりゃ自分で買いな！」

私はこのときとても悔しかったです。千疋屋のバナナを逃してしまうなんて。次の日の朝、田辺さんから千疋屋のバナナを食べた自慢メッセージが送られてきて、さらに私の悔しさを加速させました。

私（これから先、千疋屋のバナナチャンスはくるのだろうか……いや、そんな考えでは駄目だ！　この甘い考えが今回千疋屋のバナナを逃したんだ！）

私「千疋屋のバナナチャンスを待っていてはいけない！　千疋屋のバナナは自分の力で掴む！」

■　千疋屋バナナとの戦い

こうして私は後日、バナナを購入するために日本橋髙島屋にある千疋屋総本店のフルーツショップに走りました。このバナナは私の戦いなので私の小遣いで購入します。しかし、ここまで気合を入れてきたのになんとお目当てのバナナが売っていなかったのです。

私（まさかバナナが無いなんて！　……もうバナナオムレットを買って少しでもバナナを感じられれば良いかな……）

そのとき、私の頭の中に得意満面に千疋屋のバナナを水戸黄門の印籠のように持った田辺さんの姿が浮かびました。

私（駄目だ！　バナナじゃなきゃ駄目なんだ！）

幸い、千疋屋総本店の本店が同じ日本橋にあったので、私は「本店ならバナナもきっとある！　本店に行ったことはないけど、歩いて行けそうな距離だし歩こう」と考え、本店を目指して歩き始めました。（何故、最初から本店に行かなかったのかというと、高島屋デパートが好きだからです）しかし、ここで私は最大のミスを犯しました。

それは自分は地図が読めないということです。

私「これどうなってるの？！　私何回このコンビニ見てるの？！」

恐らく、普通の人だったら簡単に辿り着ける道のりであるはずなのに、気が付くと寒空の下同じところばかりを30分以上ぐるぐると廻ってしまったのです。

私（寒い……あのとき、バナナオムレットを買って置けばよかった……）

そのとき、私の頭の中に実家の母親の姿が思い浮かびました。

母親「希望（編注：のぞみ。酒寄さんの下の名前）。日本橋で迷子になったら一回地下に潜りなさい。地上よりわかりやすいから」

私はすぐに地下に潜り込み、「電車で行ったほうが早い」という事実にも気づき、銀座線に乗ってすぐに千疋屋総本店の本店へと辿り着きました。地下鉄銀座線の三越前駅からなら徒歩一分です。しかも初めて行った本店はとても格好良い！　カフェやフルーツパーラーで千疋屋の味を楽しんでいる人もいたので今度はそちらも行ってみたいです。

私（バナナ！　会いたかったー！）

本店にはお目当てのバナナが沢山並んでおり、私はバナナ2本とフルーツサンドイッチを購入しました。せっかく来たんだし、やっぱり千疋屋総本店のフルーツサンドイッチは食べたいです！　ここのフルーツサンドイッチは幸福な味がします！　フルーツとホイップクリームとパンのバランスが絶妙で、食べ始めから食べ終わりまでずっと「幸せだな」と思いながら食べ続けられ、なんなら一週間後とかにふと千疋屋のフルーツサンドイッチを思い出して「あれは幸せだったな」と長時間幸福を楽しめます。

さて、ここまで長い道のりでしたが、ついに念願の千疋屋のバナナを食べたいと思います！　バナナの食べ頃などが丁寧に書かれた説明書も導入されていたので、購入当日は食べずにさらにバナナ待ちをしました！

私「バナナってこんなにハイレベルになるの？！」

食べた瞬間に違いがわかります。バナナが苦手な人はそこが駄目だというバナナ特有の存在感のある甘みというかくどさが一切ありません。しつこくない爽やかな甘さで、クリーミー感もあります。舌触りもとても良く上品です。私は近所に売っているお安いバナナも大好きですが、バナナはここまで進化するのかと思わず膝を叩きました。家族三人で甘みの変化を楽しむために一本を三分割して二本を2日間にわけて楽しんだのですが、三分の一でも十分に感動が味わえます。勿論、一本丸々ひとりで食べたら最高の喜びだと思います。

夫「シンプルにものすごく美味しい。これは大切な人に食べさせたい味だね」
息子「うまっ！」

家族も突然の千疋屋バナナチャンスに大喜びしてくれました。みなさん。千疋屋のバナナを自分へのバレンタイン、大切な人へのバレンタインにいかがですか？　バナナ一本540円は高いと思うかもしれません。しかし、それを上回る喜びが待っています。そして特別なデザートだと考えたら540円はむしろ安い！　ぜひ私と同じように千疋屋のバナナチャンスを自分で掴んでみてください。