お正月の料理にちょっと添えるだけで、はなやかに彩ってくれるのが「
飾り切り」。一見むずかしそうに見えますが、じつは意外と簡単なものもあるんです。
ここでは気軽にチャレンジできて、おめでたさがアップする「
松・竹・梅」の飾り切りを3ステップでわかりやすく紹介します。また、
記事の下にある動画では、松・竹・梅のほか、菊花かぶ、花れんこん、バラかまぼこ、野菜のくるくる巻きも含めた7つの飾り切りのプロセスがチェックできます。
まずはこれから。初級編の飾り切り。
『竹きゅうり』の作り方
(1)
長さ6cmに切ったきゅうりを横長に置く。両端を1cmほど残して、中央に縦に1本切り込みを入れる。このとき、包丁の先がまな板に当たるまで深く差し込むこと。
(2)
手前にころがし、切り込み面をまな板と平行になるように置く。上から包丁を斜めに当て、きゅうりの厚みの半分まで切り込みを入れる。裏返して、同じ方向に同じようにして切り込みを入れる。
(3)
両側からそっとひっぱってはずし、立てて置く。
梅がうまくできたら、花びらの多い菊もチャレンジ!
『花にんじん&花大根』の作り方
(1)
にんじんまたは大根は、幅8mm~1cmの輪切りにし、梅形の型で抜く。
(2)
花びらと花びらの間から、中心に向かって5カ所切り込みを入れる(a)。このとき、包丁を外側から内側に傾斜をつけるようにして入れ、外側は深さ4~5mm、内側は深さ2~3mmの切り込みを入れるとよい。
(3)
ひとつの花びらの半分くらいのところから、切り込みに向かって斜めにそぐように切り落とす。このとき、包丁は寝かせるようにしてにんじんに当て、切り込みに向かって徐々に深く入れるとよい。残りの花びらも同様にする。菊形の場合も同様にする。
細かく切ったかまぼこを、折り込んでいくだけ。
『松かまぼこ』の作り方
(1)
かまぼこ(赤)適宜は幅5mmに切り、丸みのあるほうを手前にして置く。平らなほうを3mmほど残し、中央より少し右から左に向かって、縦に2mm間隔の切り込みを入れる。
(2)
かまぼこを時計回りに90度回し、切り込みがまな板と平行になるように置く。切り込みが入っていない面に、右から左に向かって同様に切り込みを入れる。
(3)
先の細い箸や竹串を使って、切り込みを端から1本ずつ同じ方向に内側に折り込んでいく(左)。切り込みの向きが変わっても、同様に折り込んでいく(右)。器に盛るときは、包丁や薄いへらなどをすべり込ませて移動させるとよい。
ほかにもある! 『おめでたい飾り切り』
『菊花かぶ』かぶに細か切り込みを入れ、甘酢につけるだけで美しい花びらに。
『花れんこん』れんこんの穴を生かし、まわりを削っていくだけ。
『バラかまぼこ』切り込みを入れたかまぼこに、薄切りのかまぼこを差し込むだけ。
『野菜のくるくる巻き』塩をふって水けをふき、くるくる巻くだけ。巻く数や野菜で表情が変わります。
動画では、松竹梅のほか、菊花かぶ、花れんこん、バラかまぼこ、野菜のくるくる巻きも含めた7種類を紹介しています。記事と合わせて見れば、流れがよりわかりやすいですよ。
動画でわかりやすい!『おめでたい飾り切り7選』
(
『オレンジページ』2023年1月2日号より)
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