
暑い日は、体の中からじんわり元気が湧いてくる、
スパイスカレーが食べたくなりますよね。
今回は、南インド料理専門店
「エリックサウス」総料理長・
稲田俊輔さん直伝
『定番サラサラチキンカレー』のレシピをご紹介!
おうちで本格的な味を実現するための、
5つのコツとともに教わりました。
さらに本格的な味を楽しみたいあなたに、簡単おいしい
バスマティライスの炊き方をご紹介!
なんと電子レンジで炊けちゃう、驚きの方法です。
それではさっそく、5つのコツから見ていきましょう。
●おうちで本格的な味を実現するための5つのコツとは……?
【1】まずは「シンプルパウダー」を作る

インド料理のベースとなるスパイス4種類、
ターメリック、コリアンダー、クミン、カイエンペッパー(チリペッパー)の粉末を同量ずつ混ぜ合わせて
「シンプルパウダー」を作ります
。これがあれば、さまざまなカレーが作れます。10gずつ混ぜれば約20人分の分量に。辛さを抑えたい場合はカイエンペッパーの分量を減らし、パプリカパウダーに置き換えて。カレーだけでなく、鶏肉や豚肉、ししゃもなどにまぶして焼いたり、肉野菜炒めに使ったりしても美味。
※密閉容器に入れて常温で約3カ月保存可能。
【2】追いスパイスでより本格的な味に
肉系のカレーには、シンプルパウダーに加え、追いスパイスとしてガラムマサラを使うのがおすすめ。ガラムマサラは、風味の強いミックススパイスで、プラスするとより本格的な風味が堪能できます。市販のガラムマサラはメーカーによって配合が違い個性がありますが、稲田シェフのおすすめはS&Bの「ロイヤルマサラ」。
【3】玉ねぎはケララ切りで!

玉ねぎはみじん切りにせず、「ケララ切り」が◎。
「ケララ切り」とは、写真のように縦半分にした玉ねぎを横半分に切り、90度回転させて縦に薄切りにする方法。ここの切り方にすることで玉ねぎのうまみや香りを充分味わえます。特に南インドのケララ地方でよく見られることから、インド料理研究家の香取薫先生が命名されました。
【4】から鍋の重さを量っておいて、仕上げは計量すると、確実
火力の加減や鍋の口径によって水分の蒸発量はまちまち。最後にデジタルスケールで中身の重さを量るとラクチンです。多かったらもう少し煮て、少なかったら水分をたしましょう。材料表に仕上がり量を記載しています。スケールには、必ず鍋敷きを敷いて。
【5】小さめの鍋か、深めのフライパンで
カレーを作るには、口径18~20cmのふたつきの鍋がおすすめ。フライパンでも作れますが、深さがあると安心です。