大学4年間の学費目安と賢い貯め方。FPが教える児童手当を活用する積立術/国立私立
子どもの教育費、いったいいくら貯めればいい? 大学4年間の学費の目安は、国立大で約244万円、私立文系で約454万円、私立理系なら約613万円※。大きな金額だけに、早めに準備しておきたいところです。
では、毎月いくら、どんな方法で貯めていけばいいのでしょうか。今回はファイナンシャルプランナー・前野彩さんに、無理のない教育費の準備方法を教えてもらいました。
※入学金、授業料等を含む。文部科学省「私立大学 入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人 あたり)の調査(2025 年)」「国公私立大学の授業料 等の推移(2023年)」をもとに計算
※2026年8月26日時点の情報です。
大学の学費は、児童手当+月1万円+αで目標達成できる

教育費を無理なく貯める最大のポイントは、「児童手当」 を自動積み立てすること。毎月の児童手当を0歳から18歳(18歳の年度末)まで貯めると約240万円になり、これだけで国立大学4年間の学費をほぼまかなえます。私立文系をめざすなら「児童手当+月1万円 」で約460万円、私立理系なら「児童手当+月1万8000円」を積み立てれば、約620万円準備できます。
教育費は「児童手当」をベースに
児童手当:月1万円(3歳未満は1万5000 円)×0 ~ 18歳
=約240万円(ほぼ国立大学の学費)
+
積み立て:月1万円×0 ~ 18歳=約220万円
=合計ざっくり460万円(ほぼ私立大学文系の学費)
※第 3 子以降の児童手当は月額 3 万円
※実際に貯まる児童手当の金額は子どもの誕生月によって異なる(4月生まれは246 万円、3月生まれは235 万円)
投資商品だけはNG。2つ以上を組み合わせて準備を

NISAの普及で「教育資金も投資で増やしたい」という人が増えていますが、大学進学の時期は動かせないため、直前の相場下落には注意が必要。元本が保証されている商品を含む、2つ以上の方法を組み合わせることが鉄則です。
【教育資金のおもな積み立て方法】
●貯蓄(自動積立定期預金)
元本保証でいつでも引き出せる確実な方法。親名義の「児童手当専用口座」をつくっておけば、手間なく確実に貯まる。
●個人向け国債
元本割れがなく1年経過で解約可能。金利上昇期は「変動10年」がねらい目。まとまった金額の児童手当や、お祝い金などの保管先に向いている。
●投資信託(NISA 活用)
運用による増加が期待でき、NISAなら運用益も非課税に。国の基準をクリアした投資信託を、毎月自動でコツコツ積み立てるNISA の「つみたて投資枠」がおすすめ。
●生命保険(学資保険)
親(契約者)に万が一のことがあった場合、以降の保険料払い込みが免除され、祝い金や満期保険金が受け取れるのが魅力。途中解約は元本割れすることもあるので注意。
新制度「こどもNISA」は、どう活用する?

2027年開始予定の「こどもNISA 」は、0 ~ 17歳が対象で、年間最大60万円の投資信託を非課税で積み立てる制度 ( 非課税保有限度額 600万円)。12歳以降は教育目的等で引き出し可能です。「子ども名義で教育費を管理したい」「他目的に流用したくない」という場合はおすすめです。
積立期間が短い場合やきょうだいが多い場合は、21歳をゴールに。まずは必要額をざっくり把握することが大切です。無理のない方法で、少しずつ教育費の準備を始めてみてくださいね。
教えてくれたのは……前野 彩さん

CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。株式会社Cras代表取締役。養護教諭からFPに転身。リアル&オンラインの個人相談は延べ7000件を超える。著書に『教育費の不安にこたえる本』(日経BP)、『本気で家計を変えたいあなたへ』(日本経済新聞出版)など。
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監修/前野 彩 イラスト/沼田光太郎 取材・原文/太田順子 文/池田なるみ






