
〈家電のプロ〉だから知ってる、冷蔵&冷凍庫の節電・節約術/今日からすぐ始められる

光熱費がかさむこの時期。「冷蔵庫、早くしめて!」なんて言ったこと、ありませんか? 長く開けていると冷気が逃げて、電気代もどんどん上がりそう……。
じつは、冷蔵庫は〈つけっぱなし〉だからこそ、ちょっとした設定や使い方で節電できるのだとか。家電のプロ・中村剛さんに、その節約テクを教えてもらいました。
冷蔵庫で節電効果がより高いのはどっち?
A「ドアを開けている時間を短くする」
B「温度を『強』から『中』にする」

正解は……B「温度を『強』から『中』にする」
冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にすると、年間約1910円※と大幅な節約ができるのに対して、扉を開けている時間を20秒から10秒にすることで得られる節約額は、年間約190円。ドアの開け閉めに躍起になるよりも、庫内の食材を把握して整理し、温度を「中」にしたほうがフードロスが減り、結果的に節約につながります。
※周囲温度22℃の場合。
「冷凍室」の収納、どうすると節電になる?
A「ゆとりを持って収納する」
B「ぎゅうぎゅうに詰める」

正解は……B「ぎゅうぎゅうに詰める」
冷凍室の中に物をぎっしり詰めると、お互いに保冷剤の役割を果たし、庫内の温度上昇を防いでくれます。冷蔵室はその逆。詰め込みすぎると、冷気が回りにくくなり、冷却効率がダウン。冷凍室はぎゅうぎゅうに、冷蔵室はゆとりを持った「7割収納」を心がけましょう。
節約はちりつも。ちょっとした意識で、年間の電気代に差が出ます。 お財布にも環境にもやさしい暮らしに、今日から取り組んでみましょう!
教えてくれたのは……中村 剛さん
東京電力エナジーパートナー勤務。家電製品総合アドバイザー。テレビ番組のスーパー家電通選手権で優勝した経験を持つ〈家電王〉。動画「くらしのラボ」を配信するほか、暮らしに役立つ情報を発信中。
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監修/中村 剛 イラスト/ナカオ テッペイ 原文/太田順子 文/池田なるみ