
毎日暑すぎ!熱中症予防になる『暑熱順化』とは?酷暑でバテないための簡単習慣を公開

早くも猛暑続きの日々だから、なんとしても熱中症には気を付けたいところ。熱中症になってしまうリスクは屋外だけでなく、室内にもあるので、キッチンでのお料理のときも要注意なんです! そこで、今日から始められる暑さに負けないための準備をご紹介します。
「暑熱順化」で体温調節しやすい体へ
体を徐々に暑さに慣らすことを暑熱順化といいます。2週間を目安に汗をかきやすい体にすることで、体温調節がしやすい状態になり、熱中症予防になります。
①比較的涼しい朝夕の
ウォーキング・ジョギングでしっかり汗をかく

ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を取り入れ、汗をかくことを習慣化させましょう。一日30分程度、うっすら汗をかくまで行うのがポイント。ただ、日中の運動は、逆に熱中症のリスクがあるため、涼しい朝夕を選んで。あまりにも暑い日は、エアコンのきいた室内でヨガや体操などを行って。
POINT!
吸汗速乾機能があり
風通しのいい服装を選びましょう
運動するときに吸汗速乾素材を着ていれば、汗が蒸発しやすくなります。汗が乾くのと同時に体の熱が逃げて、体温が下がるので熱中症予防に。
②エアコンの設定温度は
外気温と差がつきすぎないように

エアコンの使用は熱中症予防に欠かせませんが、外気温と室温の大きな温度差は自律神経を乱れさせ、暑熱順化を妨げます。エアコンは室温が28℃になったころから使いはじめ、室温を26℃程度に調節しましょう。
③シャワーですませず
湯ぶねにつかって汗をかく

40℃前後のお湯に15 分程度つかって適度に汗をかくことで、体温調節機能を鍛えることができます。ゆっくり湯ぶねにつかって体のしんまで温めれば効率的に汗をかくことができるのに加え、睡眠の質が上がり、体調も整うので熱中症予防になります。ほかにも、発汗機能を高めることができるサウナもおすすめ。なお脱水症を防ぐため、入浴前の水分補給はマスト!
教えてくれたのは……
石原新菜先生

「イシハラクリニック」副院長、「ヒポクラティック・サナトリウム」副施設長。帝京大学医学部卒業後、同大学病院にて研修医として2年勤務。現在は、主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行う。
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監修/石原新菜 取材・文/水浦裕美 イラスト/あべさん デザイン/島谷美紗子