
コレステロールや中性脂肪が気になる人の理想の朝ごはんとは?朝食の正解をプロが解説

コレステロールや中性脂肪が気になる人にとって、実は大事なのが「朝ごはん」。1日のスタートをどう切るかで、その後の体調に大きな影響があります。
今回は、理想的な朝ごはんを和食・洋食の両面からご紹介。毎日の食事のヒントにしてください。
朝ごはんは〈和食〉がおすすめ!
コレステロールや中性脂肪の値を改善するためには、 朝食にも注意し、脂質やカロリーを上手に抑えることが大切です。1日の食事量の割合は、 朝食3:昼食3:夕食4が理想。朝はエ ネルギーが必要なのでしっかり食べましょう。摂取カロリー( 熱量 )の目安は500~550kcalです。
おすすめは、野菜や、魚や卵などのたんぱく質がバランスよくとれる和食。洋食はバターや脂を使う料理が多いので、脂質をとりすぎないよう食材の選び方などを工夫してください。
コレステロール値を改善する理想の朝ごはん

◎脂質控えめで栄養充分な〈和食〉
・だし巻き卵
・ほうれん草のおひたし
・わかめとねぎのみそ汁
・ご飯
脂質の量を抑えられるのが和食のメリット。旅館の朝ごはんのような品数にしなくても、卵焼きとおひたし、みそ汁、ご飯で充分な栄養がとれます。ご飯の量は150gまでOK。ここにヨーグルトや果物を添えても。

◎食材や調理法を工夫した〈洋食〉
・目玉焼き
・レタスとトマトのコンソメスープ
・ロールパン
・ブラックコーヒー
スクランブルドエッグを目玉焼きに、野菜はサラダではなくスープにすれば脂質を抑えられ、同じ食材を使ってもカロリーダウンに。パンは、バタートーストよりロールパンのほうがカロリーが低く、2個食べてもOKです。
注意したい朝ごはん

✕油やバターを多く使う洋食
・スクランブルドエッグ
・レタスとトマトのサラダ+マヨネーズ
・トースト+バター
・カフェオレ+砂糖
喫茶店のモーニング風メニューにすると、カロリーや脂質がはね上がり、脂質が30gを超えてしまいます。バターをたっぷり使うスクランブルドエッグやマヨネーズをかけたサラダ、厚切りトースト+バター、甘いカフェオレの組み合わせは要注意。
見た目もきれいで、食欲をそそる朝ごはん。調理法を工夫すれば、同じ食材でもカロリーを抑えられます。まずはできることから、体にやさしい朝食習慣を始めてみましょう。
教えてくれたのは……浜内千波さん
料理研究家。栄養士。1980年、東京にファミリークッキングスクールを開校。「料理は、もっともっと夢のある楽しいもの」をモットーに、各種メディア・講演会に出演、著書多数。健康的で作りやすいレシピに定評がある。食ビジネス全般においても商品開発・メニュー開発、コンサル業務に携わり、便利で楽しいキッチン用品「Chinami」ブランドを立ち上げる
『オレンジページ』おとなの健康レシピ〈コレステロールを下げる献立〉

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監修・料理/浜内千波 撮影/安部まゆみ 文/池田なるみ