新橋の台湾料理の名店の味を完全再現!『本格ルーローハン』のレシピ/焦がしねぎがキモ

『オレンジページ』は今年創刊40周年。誌面で紹介された数万点以上(!)のレシピのなかから、歴代の編集者40名が「リアルに作り続けるレシピ」を、リレーブログで紹介します。
>>前回/【さすが山本ゆりさんレシピ】板チョコ・牛乳・レンチンだけ『とろけるレンジ生チョコ』するレシピ
今回ご紹介するのは、『オレンジページ』編集部・ハッチがかつて担当した連載で出会った名店の庶民派メニュー!
名店の味を徹底探求! 担当編集者が惚れ込んだ魯肉飯
オレンジページのオフィスが新橋にあったころ、「編集部ご近所探訪企画 オレぺ編集部 新橋の〇〇にハマる!」という不定期連載がありました。新橋にある人気の飲食店を取材し、お店の魅力を紹介するとともに、そのお店の名物料理を読者に作ってもらえるように再現レシピも掲載するという企画でした。
その連載で僕が担当したなかの1つが、台湾料理店「香味(こうみ)」の魯肉飯(ル―ローファン)。料理研究家の髙山かづえさんに取材に同行してもらい、人気の秘密を徹底探求していただきました。再現レシピで作る魯肉飯は、まさにお店さながらの味! 今回ご紹介するのは、「オレぺ大感謝まつり」という読者イベントでも販売されたバージョンアップ版で、肉は豚バラかたまり肉を使用。半分は棒状に切り、残りは粗みじんに切って食感の違いを出します。
柔らかく煮た豚肉をたっぷりの煮汁とともにご飯にかけ、煮卵、たくあん、パクチーをオン。甘辛味が豚肉にしっかりしみて、ああ、至福のおいしさです。たくあんとパクチーはぜひ入れてください。たくあんは食感の絶妙なアクセントに。パクチーの独特の香りは甘辛の味わいを引き立て、最後まで飽きることなく食べられますよ。

香りづけの「八角」や「焦がしねぎ」を加え、より本格的に味わいに。
『魯肉飯(ルーローファン)』のレシピ

材料(2人分)
豚バラかたまり肉……250g
ゆで卵……2個
温かいご飯……どんぶり2杯分(約400g)
ねぎの小口切り……1/3本分(約40g)
にんにくのみじん切り……1かけ分
しょうがのみじん切り……1/2かけ分
たくあんの輪切り……2枚
あれば香菜……1株
〈甘辛だれ〉
八角……1/2個
砂糖……大さじ1/2
しょうゆ……小さじ2
オイスターソース……大さじ1/2
塩……小さじ1/4
サラダ油 酒
作り方

(1)豚バラ肉は、1/2量を厚さ1cmに切ってから幅1cmに切る。残りは、粗みじんに切る。あれば香菜はざく切りにする。たくあんは半分に切る。

(2)口径約20cmの鍋にサラダ油大さじ1を中火で熱し、ねぎを入れて2~3分炒める。うっすらと焦げ色がついてきたら火を止め、木べらで押しつけて油をきり、取り出す。
(3)(2)の鍋を中火にかけ、豚バラ肉を入れて炒める。色が変わったら、しょうが、にんにくを加えて肉に焼き色がしっかりつくまで4~5分炒める。甘辛だれの材料を加えて全体に味がなじむように混ぜ合わせる。

(4)酒1/2カップ、水1と1/2カップを加える。煮立ったらアクを取り、焦がしねぎを戻し入れ、ゆで卵を加えてかるく混ぜる。ふたをして弱火で30分ほど煮る(卵は途中で返す)。ふたを取って中火にし、さらに3~4分煮つめる。

(5)器にご飯を等分に盛り、卵以外の(4)をかける。半分に切った卵、たくあんをのせ、香菜をのせる。


料理/髙山かづえ 撮影/小泉 修(Q's)
『魯肉飯(ルーローファン)』を作り続けるワケ
【その1】「八角」&「焦がしねぎ」で本格的な味が楽しめる!
ねぎを焼き色がつくまで香ばしく炒めることが、奥深い味わいを出す大きなポイントに。さらに、煮汁に八角を加えることで、たちまち本格度がアップします。
【その2】「2日目の魯肉飯」がおいしすぎる!
肉のサイズに合わせてちょっと多めに作るのですが、2日目のカレーならぬ、「2日目の魯肉飯」は、一度さめてから再度加熱することで味がさらにしみしみに。また、パクチーのざく切りをたっぷり投入して混ぜながら食べるのも最高です。