【さすが山本ゆりさんレシピ】板チョコ・牛乳・レンチンだけ『とろけるレンジ生チョコ』

『オレンジページ』は今年創刊40周年。誌面で紹介された数万点以上(!)のレシピのなかから、歴代の編集者40名が「リアルに作り続けるレシピ」を、リレーブログで紹介します。
>>前回/持ち寄りホムパで、絶対映える!豆サラダの決定版『白いんげん豆とツナのサラダ』編集者の愛するレシピ
今回担当するのは、『オレンジページ』編集部・かまこ。子どもとの思い出が詰まった、バレンタインの定番レシピとは?
失敗知らずで本格派。娘と作ったわが家の定番スイーツ
子どもが小学生だったころ、「バレンタインに手作りチョコをあげたい!」とお願いされました。でも正直、料理もお菓子作りも得意じゃない……。キッチンがチョコまみれになる未来がよぎりつつ、何とか簡単なレシピはないかと探して見つけたのが『オレンジページ』のこのレシピでした。
レンチンだから子どもでも簡単に作れて、台所が平和なまま(笑)という希望どおりのレシピ。実際に作ってみたら、想像以上においしくてびっくり! 濃厚なのにくどくなく、口に入れるとふわっととろけて、たまらないおいしさ。以来、わが家のバレンタインの定番になりました。
あれから娘はすっかり大きくなって、もうバレンタインに私の手を借りることもありません。それでも、あのとき一緒にチョコを作った時間は、今でもかけがえのない思い出になっています。
なんともいえない柔らかさで、口の中でとろんと溶けます。
『とろけるレンジ生チョコ』のレシピ

材料(約3cm四方のもの9個分)
板チョコレート(ミルク)……200g(約4枚)
バター(食塩不使用)……20g
牛乳……大さじ3
ココアパウダー、または粉砂糖……各適宜
下準備
・板チョコレートは細かく刻む。
・バターは室温に置き、柔らかくする。
・12×12cmの保存容器にオーブン用シートを敷く。
作り方
(1)口径15cmの耐熱ボールに、チョコレート、バター、牛乳を入れ、ラップをかけずに電子レンジ(600w)で30~40秒加熱する。ゴムべらでゆっくりなでるように混ぜて、形がなくなるまで溶かし、さらにつやが出るまで1分ほどよく混ぜる。
※ポイントは加熱しすぎないこと! チョコはレンジにかけすぎると固まらなくなります。レンジ加熱後、チョコの形がなくなっていたら加熱しすぎ。「溶けていない?」というくらい形が残った状態でストップし、余熱で溶かすイメージで。混ぜても完全に溶けなかったら、10秒ずつ追加加熱して。
(2)用意しておいた保存容器に(1)を流し入れ、表面を平らにする。ふたをして冷凍庫に入れ、1時間半ほど冷やし固める。
(3)まな板にオーブン用シートを敷き、チョコレートをひっくり返してのせる。オーブン用シートごと四辺の端を切り落とし、9等分に切り分ける。
(4)バットにココアパウダー、または粉砂糖を広げる。チョコレートをオーブン用シートをはずして入れ、箸でころがしながら全体にまぶす。

『オレンジページ』編集部・かまこ
休日は韓国ドラマを見て過ごすインドア派。「めんどうくさいことは明日やる」をモットーに、常にラクになる暮らし術を探っています。うさぎ占いは野うさぎ。


料理/山本ゆり 撮影/鈴木泰介
『とろけるレンジ生チョコ』を作り続けるワケ
【その1】レンチンだけで完成する手軽さ
お菓子作りって、正直ちょっと気合いが必要。でもこのレシピは、材料を耐熱ボウルに入れてチンするだけ。火も包丁も使わないから、子どもと一緒でも安心で、失敗知らず。当時、小学生だった娘にも「これならできる!」と自信がついたようでした! 手軽なのに、仕上がりはびっくりするほど本格的。忙しい日でも「作ろうかな」と思える、頼れるレシピです。
【その2】板チョコ、バター、牛乳、ココアだけ。材料が少なくていい!
特別な材料をそろえる必要がないから、思い立ったらすぐに作れるのが魅力。「板チョコ・バター・牛乳・ココアパウダー」だけなので、家計にもやさしい! シンプルな材料なのに、ひと口食べれば「お店の味?」と思うほどの完成度です。