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さまざまなジャンルで活躍している「あの人」にフィーチャー。今、向き合っていることや日々の暮らしなどについて語っていただきます。 インタビューの記事はこちらもチェック

坂東龍汰「広島の祖父母から聞いた戦争体験。役を通して伝える側になったことに意義を感じます」

インタビュー「気になるあの人」
広瀬アリス「死が近くにあるからこそ、何気ない時間が愛おしい。日常の幸せを再認識できた作品」

俳優・坂東龍汰さん

ばんどう りょうた/1997年生まれ、北海道出身。2017年に俳優デビュー。18年スペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」、22年映画「フタリノセカイ」、24年ドラマ「ライオンの隠れ家」、25年映画「君の忘れ方」「爆弾」、26年舞台「カッコーの巣の上で」など、数々の話題作に出演。26年アニメ映画「我々は宇宙人」で声優を務めるなど、活躍の幅を広げて いる。映画「爆弾」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
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広島の祖父母から戦争体験を聞いて育ちました。
役を通して伝える側になったことに意義を感じています

靴磨き、ヤクザの手伝い、過酷な強制収容――。焼け跡で懸命に生きぬいた戦争孤児たちの物語を、今を生きる人に届く語り口で描きたい。西川美和監督の意欲作「わたしの知らない子どもたち」で、新聞記者・諸積京一郎役を演じた坂東龍汰さん。

「見終わった後、〈すごいものを見てしまった〉という、強い体験として胸に残るのが西川監督の作品。前々から作品の大ファンだったので、今作に参加させていただき、とてもうれしかったです。監督の熱量、子どもたちの生き生きとしたまなざしに引き込まれ、自然と役になりきっていました」

物語の後半、諸積は主人公・琴子と孤児仲間たちの命運を左右する人物として登場します。

「なんとかして、未来ある孤児たちを助けたい。自分に何ができるのか。撮影中、諸積の思いと自分の気持ちがリンクしていく不思議な感覚がありました。彼の正義感や心情に共鳴しながら、現場の空気と一体になって演じた時間だったと思います」

終戦から半世紀を過ぎた平成9年生まれの坂東さんですが「小さいころから戦争を身近に感じてきた」と明かします。

「祖父母の家が広島で。原爆のきのこ雲を見た話や防空壕に逃げた話など、戦争体験を聞いて育ちました。幼いころは戦闘機に爆撃される夢にうなされたこともありましたが、大人になってからはつらい記憶を語ってくれた祖父母への感謝と、俳優として戦争を伝える作品にかかわる意義を感じています」

俳優デビューの翌年に戦時中を描いたNHKドラマ「春子の人形」に出演。原爆で妹を失った青年を繊細に演じ、高い評価を受けた坂東さん。「戦争をテーマにした作品に限らず、見た人の人生に何かのきっかけを与える作品を届けたい。その思いで役と向き合ってきました」と語ります。ドラマ、映画、舞台と活躍し、いまや多忙をきわめる人気俳優に。

「今年は役作りのための減量のむずかしさも知りました。トレーナーさんにちゃんと教わらないと体をこわすなぁ、と反省。食べ物のこだわりはないのですが、旬になるとかきが食べたくなるかな? 友達とふたりで一度に40個たいらげた記録があります(笑)」


坂東龍汰さんイチオシ!

眞名子 新(まなこあらた)の曲「右目に稲妻」

アルバム『良くなった動物』""
アルバム『良くなった動物』

いい曲だから、みんな聴いてみて!

「音楽があると、一日の始まりが楽しい気分になるから」と、朝起きてすぐスピーカーをオンにする日も多いと話す坂東さん。今推しのナンバーが、眞名子新さんの新曲「右目に稲妻」。眞名子新さんの音楽をよく聴くようになったのは4年ほど前から。「ラジオで聴いたのがきっかけで。『角(つの)』という曲もおすすめです」。


これに注目!

「わたしの知らない子どもたち」

「わたしの知らない子どもたち」
配給:K2 Pictures
©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

10月16日公開
原案・脚本・監督/西川美和
出演/小八重葵美、二階堂ふみ、坂東龍汰、櫻井海音、北村有起哉、吉田 羊、竹野内 豊、岡田准一、田中裕子、役所広司ほか

1945年戦後、疎開先から戻った12歳の少女・茅野琴子(小八重葵美)は、空襲で親も家もなくし、荒廃した東京で路上生活に。やがて琴子と戦争孤児の仲間たちは、官憲の取り締まりにより強制収容される。そこで、危険な脱出の手助けを頼まれた若き新聞記者・諸積京一郎(坂東龍汰)の決断は……? 一方で、かつての教師・曽根文美子(二階堂ふみ)が、乳飲み子を抱えながら、贖しよく罪ざいの思いで琴子を捜していた――。だれもが必死に生きぬいた戦後の社会状況をリアルに伝えながら、胸に響く物語として描ききった傑作。

坂東龍汰さんからの直筆メッセージ

坂東龍汰さんからの直筆メッセージ
坂東龍汰さんからの直筆メッセージ

(『オレンジページ』2026年11月2日号より)

●2026年9月現在の情報です。

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撮影/立松尚積 取材・文/待本里菜 スタイリング/李 靖華

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