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伊藤沙莉『クレヨンしんちゃんは人として必要なものが詰まっていて、私を形成してくれたシリーズ』
俳優・伊藤沙莉さん
いとう さいり/1994年、千葉県生まれ。2003年に俳優デビュー。ドラマ「ミステリと言う勿れ」「シッコウ!!~ 犬と私と執行官~」「地獄に堕ちるわよ」、映画「ちょっと思い出しただけ」「爆弾」など話題作に多数出演。24年前期のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では主人公を演じ、大きな注目を集めた。声の仕事でもアニメ映画や海外作品の吹き替えなどで活躍している。27年には劇場版「虎に翼」が公開予定。
伊藤 沙莉 ITO SAIRI|アルファエージェンシー X Instagram
人間として必要なものが詰まっていて
確実に私を形成してくれたシリーズです
「やっとだ!」。「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション」への出演が決まったとき、伊藤沙莉さんの胸にまず浮かんだのは、そんな思いでした。幼いころから見つづけてきた「クレヨンしんちゃん」は、伊藤さんにとって「自分を確実に形成したもの」と話すほど大切な作品。
「あまりにも自分の一部みたいな作品なので、光栄であると同時に、恐れ多い気持ちもありました」
今回演じたのは、九尾の狐の妖怪・やこ。見た目はかわいい少女でありつつ、500歳という役どころ。声でその複雑さを表現するむずかしさがあったといいます。
「かわいらしさと、落ち着きのある感じと、どちらに寄せたらいいのかわからなくて。でも監督やスタッフのかたがたが、その両方がかいま見える感じがいいと言ってくださって、少しほぐれました」

伊藤さんが今作から強く受け取ったのは、「知らないことへの向き合い方」でした。妖怪という存在を知らないから怖がる。知らないから決めつけてしまう。そんな場面が、物語に描かれています。
「野原一家と妖怪が心を通わせていく過程から、まずは相手を知ることが大切なんだ、と。偏見や憶測って、知らないから自分の中で大きくしてしまうことがあると思うんです。そういう考え方を幼いうちから知ることができるのは、とても特別なことだと思います」
今回の物語にこめられた思いも、押しつけがましくなく、笑いや冒険の中で自然に届く。そんなところにも、伊藤さんはしんちゃんらしさを感じています。
「もちろん笑いもあれば、家族や友達との絆に泣いちゃうこともある。もう、人間として必要なものすべてが詰まっているのに、ポップだし、劇場を出るときには心が温かくなる。それがしんちゃん作品の魅力なのかなと思います」

取材中の伊藤さんは、どの質問にもまっすぐに言葉を返してくれました。好きな作品だからこそ即座にあふれ出す思いもあれば、自分の中にある感覚を確かめるように話す瞬間もあり、「クレヨンしんちゃん」という作品を本当に大切にしてきたことが伝わってきます。その真摯なまなざしもまた、やこというキャラクターに息づいているようでした。
伊藤沙莉さんイチオシ!
お米を発酵させたヨーグルト
苦手意識がなくなりました!
最近気に入っているのが、お米を発酵させて作ったヨーグルト。もともとヨーグルトの酸味が少し苦手だったという伊藤さんですが、試食で出会ったその味にとてもひかれたそう。「発酵しているので、少し生マッコリみたいにシュワシュワしていて、それがすごくおいしいんです。グラノーラやドライフルーツ、はちみつを合わせるのもおいしくて、朝食に楽しんでいます」。
これに注目!
「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」
2026年7月31日(金)公開
声の出演:小林由美子、ならはし みき、森川智之、こおろぎ さとみ、伊藤沙莉、マユリカほか
監督:渡辺正樹
脚本:中村能子
原作:臼井儀人
配給:東宝
伊藤沙莉さんからの直筆メッセージ
●2026年7月現在の情報です。
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撮影/有坂政晴 取材・文/晴山香織 ヘア&メイク/岡澤愛子 スタイリング/吉田あか















