さまざまなジャンルで活躍している「あの人」にフィーチャー。今、向き合っていることや日々の暮らしなどについて語っていただきます。 インタビューの記事はこちらもチェック
のんさん『ときに擦れ違い、ときに支え合う。あらためて「家族とは何か」を考えさせられます』
俳優・のんさん
のん/1993年、兵庫県生まれ。俳優・アーティスト。2016年劇場アニメ「この世界の片隅に」で第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞受賞、22年映画「さかなのこ」で第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。映画やドラマの主演が続くほか、音楽活動では10月18日から全国ツアー「のん自由(10)ツアー2026」を開催予定。自由な表現で幅広いジャンルに挑みつづける創作活動が評価され、24年に第16回伊丹十三賞を受賞。
のん 公式サイト X Instagram
ときに擦れ違い、ときに支え合う。
あらためて「家族とは何か」を考えさせられます
今年でデビュー20周年。磨きがかかった表現力で作品ごとに新境地を開拓するのんさんが、「脚本を読んで、世の中に届ける意義のある作品だと思いました」と話すのが、映画「平行と垂直」です。「SUPER EIGHT」の安田章大さんが原案にほれ込み、製作を企画した本作では、安田さん演じる自閉スペクトラム症(ASD)の兄・大貴と、のんさん演じる心理カウンセラーの妹・希(のぞみ)が織り成す大阪下町の日常が描かれます。
曲がり角で毎回足をそろえて直角に曲がるほど、こだわりが強くきちょうめんな大貴。その兄を気づかう希は、仕事に真摯(しんし)な一方、寝癖頭で出勤したり恋人からプロポーズされ浮足立ったりと、人間味あふれるキャラクターです。
「安田さんがすごく綿密に研究して演じてくださった大貴がとてもチャーミングだったので、初めていっしょに撮影したシーンから、希としてどうすればいいのかスムーズに理解することができました」

そう語るのんさん自身も、撮影前には実際に障害のあるきょうだいを持つカウンセラーから話を聞き、役の背景に寄り添いました。
「これまでASDのかたの症状を知ろうとしたことはあっても、きょうだいが置かれる状況まで考えたことがなかったんです。でもそういうかたは実際にいらっしゃるし、その関係性の描写こそが今作の重要な部分だと思います」
妹の結婚話を聞き、不安からパニックに陥る大貴を「今までと何も変わらへん」となだめる希。しかし大事な試験を控えた夜、とある誤解から警察沙汰を起こした大貴を迎えに行った希は「お願いやから、私の人生じゃませんといて!」と怒りをぶつけてしまいます。
「『大貴のせい、大貴がお荷物』という気持ちがふくれ上がった希が、その後、大貴から『お荷物どうし、おあいこ』と言われて肩の力が抜けるシーンがあるのですが、自分も同じだったと気づいたとたんに許せてしまうというのがリアルで、すごくいいなと思いました」

ときに擦れ違いながら支え合う二人の関係は、タイトルの「平行と垂直」そのもの。
「本当は希も大貴から離れられないのに、それを隠しているのが意地っ張り(笑)。家族とは何か、考えさせられる映画です」
のんさんイチオシ!
観葉植物のベンジャミンバロック

植物の水挿しに初挑戦&成功
3カ月くらい前に、部屋の空気をよくしたくて買ったベンジャミンバロック。枝がワイルドに伸びてきたので剪定し、初めて挿し木をしました。自分に生き物のお世話は絶対できないと思っていたのですが、やってみたら意外とできて、これなら続けられそう。「手間だな」とも思うんですけど、その手間をやれている自分に自己肯定感が上がります! このままたくさん増やして、おうちをジャングルにしたいです。
これに注目!
「平行と垂直」
2026年8月28日(金)より全国公開
企画/安田章大
原案・脚本/山野 海
監督/小林聖太郎
音楽/富貴晴美
出演/安田章大、のん、伊島 空、高山トモヒロ、谷村美月、神野三鈴、菅原大吉ほか
のんさんからの直筆メッセージ
●2026年7月現在の情報です。
あわせて読みたい
撮影/有坂政晴 取材・文/唐澤理恵 ヘア&メイク/菅野史絵 スタイリング/町野泉美



















