梅雨前にチェック!食品を長持ちさせる「正しい冷蔵庫保存の基本」詰め込みすぎはNG
気温も湿度も高くなる梅雨から夏。「冷蔵庫に入れているから安心」と思っていても、ただ詰め込んでいると鮮度が落ちてしまう場合もあるんです。
料理研究家・食品ロス削減アドバイザーの島本美由紀さんによると、冷蔵庫の中にも食品ごとに適した〈保存先〉があるのだとか。基本をチェックして、食材をおいしく長持ちさせましょう!
食品を長持ちさせるには保存先=アドレスが重要

食品の保存は、「常温」「冷暗所」「要冷蔵」「要冷凍」など、表示どおりにするのが基本。「ですが、近年の猛暑や住宅の気密性の向上により、夏の『冷暗所』は冷蔵庫だけと考えてください」と島本さん。常温保存できるものでも、夏場は冷蔵庫に入れたほうが鮮度が保てる場合があります。
ただし、どんなものでも「冷蔵、冷凍すれば大丈夫」というわけではありません。「ただ詰め込むだけ」はNG! 食材によって適した保存場所は異なります。
食品に合った〈部屋〉に保存すべし
冷蔵庫は、それぞれの食材に合った環境で保存できるように、いくつかの部屋に分かれています。エリアごとの温度や特徴を知って、適した場所に保存しましょう。
※各部屋の位置や温度はメーカーによって異なる場合があります。
冷蔵室(3~6℃)

「7割収納」を心がけると、冷気が効率よく回り、食材がいたみにくくなります。冷気がたまりやすい下段は1~2℃低いので、日もちのしない生鮮食品や加工食品などを入れるようにしましょう。
上段
未開封や真空パックの食材、びん詰食材、お菓子、ビール、飲料など賞味期限が長いもの。
中段~下段
豆腐や納豆、作りおきおかず、卵、カット野菜などあしの早いもの。
ドアポケット(6~9℃)

冷気が届きにくく、ドアの開閉による温度変化があるため、冷蔵室より温度がやや高め。調味料や飲料など温度変化に強い食品の保存に適しています。
チルド室(0~2℃)

扉のおかげで冷蔵室よりも低温をキープ。肉、魚の生鮮食品をはじめ、ハム、ソーセージ、練りものなどの加工食品もここに。キムチなど風味や味が変化しやすい発酵食品もチルド室へ。
冷凍室(−20~−18℃)


冷蔵室とは逆に、8~9割詰めることで冷却効率がアップし、中のものがいたみにくくなります。
上段(左)
使いかけの食材、冷凍ご飯、調味料、カップアイスなど。
下段(右)
市販の冷凍食品、冷凍用保存袋に入れて冷凍した肉や野菜、冷凍うどんや食パンなどを立てて収納。
野菜室(6~8℃)

野菜室も「7割収納」が基本。野菜は乾燥に弱いので、ペーパータオルで包んだり、ポリ袋に入れたりして直接冷気が当たらないようにしましょう。葉野菜は育った環境に近い状態のほうが長もちするので、立てて保存するのがベスト。
上段
つぶれやすい、小さい野菜など。使いかけ野菜はトレーにまとめて見やすく。
下段
大きめ野菜や根菜、葉野菜など。夏場は米の保存場所として最適。
POINT!
冷蔵庫の温度設定は、夏は「中」、冬は「弱」にするのが基本。節電のために「弱」にすると、外気の高い夏場は適切な温度を保てなくなるので注意してください。
「とりあえず冷蔵庫へ」ではなく、食材に合った場所に保存するのが長もちのコツ。毎日の冷蔵庫管理を、ぜひ見直してみてください。
料理研究家・ラク家事アドバイザー・防災士。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、身近な食材で手軽においしく作れるレシピを提案。冷蔵庫収納や食品保存、食品ロス削減アドバイザーとしても活動し、テレビ番組や雑誌に数多く出演。著書は80冊を超える。
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監修/島本美由紀 撮影/三村健二 イラスト/平松昭子 原文/太田順子 文/池田なるみ







