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どうする?どうなる?老後の4K

52歳、辛い更年期の不調で退職を迷うあなたへ。浜田敬子さんが答える最善の選択肢は?

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/健康

更年期で心身ともにつらい。今の会社を辞めようかと考えています。

ここ数年、更年期の症状に悩まされています。ホットフラッシュや疲労感、眠りが浅いなどの体の症状に加え、集中力の低下やイライラなど、メンタルも絶不調。これまでの仕事量をこなすのがむずかしくなってきました。モチベーションも下がる一方で、今のままフルタイムで働くのは正直つらいです。家事は夫や大学生の娘が手伝ってくれていますが、仕事だけはどうにもならず……。仕事を辞める、あるいはパートなど非正規の仕事に就いたほうが体がラクになるのではと思っています。今は婦人科でもらった漢方薬をのんでいますが、今後はホルモン補充療法も検討中です。
(52歳・女性)

浜田敬子さんの回答

会社を辞めるのは最終手段。休職制度を利用したり、働き方を変えられないか相談してみてください。

ふきだし
お悩み回答者

浜田敬子さん

今は心身ともに追い詰められて、とてもつらい状態だと思います。ただ、更年期の不調が一時的なものだと考えると、「あのとき辞めなければよかった」と後悔だけはしてほしくないなと。いきなり辞めてしまうのではなく、その前にいくつかやれることがあると思うのです。会社を辞めるのは、最終手段だと思ってください。

症状が落ち着くまで、会社の休職制度※1を使って療養することはできないでしょうか? 今はメンタルの不調で休職する人も多いので、医師の診断書があれば、更年期障害による心身の不調も休職が認められる可能性大。もしくは、時短勤務やリモートワークなど体に負荷のかかりにくい働き方ができないか、上司や人事担当に相談してみましょう。立ち仕事がつらいなら、事務作業中心の部署に異動させてもらう、通勤がつらいなら、ラッシュ時を避けた時差勤務にしてもらうなど、「何がどうつらいか」を具体的に伝えると、会社側も対応しやすいと思います。

ここ数年、性別を問わず生理や更年期など女性特有の不調について学ぶ勉強会やセミナーを開催する企業が増えてきました。更年期不調に対して何も策を打たないと大きな経済的損失※2を生むこと、男性にも更年期があるという認識が社会に広まりつつあります。時代は変わってきています。勇気を持ってご自身の状況を周囲に伝えてください。対策を考えたり、サポートしてくれる人がきっと現れるはずです。

※1 休職制度

労働者側の個人的な事情によって、雇用契約を維持したまま会社からの労働義務を免除されること。病気やけがを理由とする「傷病休職」、支援ボランティアや留学を理由とする「自己都合休職」、関連企業への出向を理由とする「出向休職」などがある。休職制度の取得可否、期間、給与の有無などは会社により異なる。

※2 更年期症状による経済的損失

2024年、経済産業省は更年期や月経に伴う症状、婦人科がんなど女性特有の健康課題による社会全体の経済損失が、年間3兆3740億円に上るとの推計を公表。損失額は、更年期症状が1兆8700億円でもっとも高い。

浜田敬子さん
ジャーナリスト
1966年、山口県生まれ。朝日新聞社に入社後、『週刊朝日』編集部を経て、『AERA』編集長に就任。前「Business Insider Japan」統括編集長。「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「サンデーモーニング」(TBS系)のコメンテーターを務める。近著は『男性中心企業の終焉 』(文春新書)。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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