56歳でもの忘れ、うっかりミスが激増。これってもしや認知症?/駒村多恵さんが回答
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。
今回のお悩み/健康
もの忘れが多くなり、うっかりミスが激増。いつか重大なミスをしないか心配です。


50代になってから、人の名前が出てこなかったり、新しいことが覚えづらくなってきました。ちょっとしたもの忘れなら笑い話ですむのですが、最近は、病院を予約したのを忘れて電話がかかってきたり、ガスの火を消し忘れていたり、冗談にならないミスも激増。どこに何を置いたか忘れて、探しものをすることもしょっちゅう。予定を手帳に書いてもすぐに忘れてしまうので、不安で何度も確認してしまいます。認知症の不安はもちろん、いつか重大なミスをしてしまったらどうしようと心配です。
(56歳・女性)
駒村多恵さんの回答
〈うっかりキャリア〉が長い私は、ミスと共存しながらなんとか生きています。心配なら病院を受診しても。


駒村多恵さん
これは私のこと!? と勘違いしてしまうくらい、共感しかありません! ただ、私の場合は今に始まったことではなく、子どものころから筋金入りのうっかり屋。親からはずっと「指さし確認しなさい!」と言われつづけてきましたし、今もそう。朝の情報番組「あさイチ」のスタッフには、私がうっかり屋であることが浸透していて、私がスタジオに入ると、音声さんまで「今日は忘れ物はない?」って心配してくれます(苦笑)。これまでのミスを挙げたらきりがないくらい〈うっかりキャリア〉はかなり長いです。きっとこのかたはもともとしっかり者で、急にミスが増えたことを心配されていると思うのですが、私のような人間でもどうにか生きてこられたので、安心してください。究極なんとかなる! と思うしかない(笑)。
私は、日々うっかり対策をしているのはもちろん、最終目標を「ミスをしないこと」ではなく、「ミスをしてもカバーできるようにすること」にしています。まわりの人にも「ミスがないかご確認いただけますか」と伝えておく。そうするとありがたいことにみなさん気にかけてくださるんですよね。日々感謝しながら生きています。
もしすごく心配なのであれば病院を受診されたほうがいいと思います。何も問題がなければ安心できますし、万が一、軽度認知障害(MCI)※1やほかの病気が見つかった場合は、「早期発見できてよかった」と考え、前向きな気持ちで受診してみてください。
※1 軽度認知障害(MCI)
健常者と認知症の中間であり、記憶力や注意力などの認知機能に低下がみられるものの、日常生活に支障をきたすほどではない状態をさす。早期に発見し適切な治療、対策をとれば、症状の改善や、認知症の発症を予防・遅延させることができる。
フリーキャスター
1975 年、大阪府生まれ、奈良県育ち。大学卒業後、フリーキャスターとして活躍。現在、NHKの情報番組「あさイチ」のサブキャスターとして、料理・園芸コーナーを担当。実母の介護を15 年以上続けており、仕事をするかたわら、介護福祉士と介護食士の資格を取得。
取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子










