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渡邊圭祐『自分で作る温かい料理が日々の支えになっています』沈黙の艦隊インタビュー
俳優 渡邊圭祐さん
わたなべ けいすけ/1993年生まれ、宮城県出身。地元でモデルとして活動したのち、2018年にドラマ「仮面ライダージオウ」で俳優デビュー。以後、立て続けに話題作に出演し、多彩な役柄で活躍している。主な出演作は、NHK大河ドラマ「光る君へ」やドラマ「財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~」「恋愛禁止」、映画「わたしの幸せな結婚」や「八犬伝」「女神降臨」2部作など。
渡邊 圭祐 | アミューズWEBサイト X(Twitter) Instagram
自分で作る温かい料理が、
日々の力と支えになっています
漆黒の深海に潜む巨大な艦体。わずかな靴音すら敵に届く静寂。そんな極限の緊張が張りつめる世界での戦いが描かれるのが、今作「沈黙の艦隊 北極海大海戦」です。2023年に公開された実写映画の続編として、北極海を舞台に物語は新たな局面へ。そこに登場するのが報道カメラマン・森山健介です。演じる渡邊圭祐さんは、この役柄を観客と同じ視点を持つ存在だと分析します。
「報道という客観的な立場にいる人物なので、観客と目線が近いんです。そのうえで、主人公・海江田(大沢たかお)の言葉や情熱に突き動かされていく、若者ならではのパワーも出せればいいな、と。国や政治、世界を変えようと動く人たちがいることを、絶対に届けるんだという意志の強さ、パッションを大事にしたかったんです」

今作は、北極海などを舞台にした迫力ある戦闘シーンが見どころ。戦闘状況を報道しようと、ヘリから身を乗り出してカメラを構える場面がとても印象的です。
「実際に撮影で使用されるカメラを扱っていて、落ちるんじゃないかという体勢でカメラを振り回して。北極なので当然ダウンを着込んでるんですけど、じつは真夏の撮影だったんです。大変だったぶん、仕上がったシーンは想像を大きく超えていました。CGの力も加わって大迫力ですし、原作の骨太さも伝わると思います」

撮影で忙しい日々を送るなか、リフレッシュになるのは、なんと、料理をする時間だと話します。
「今年から自炊を始めたんです。健康に気をつけようと、豚汁を作ってみたのがきっかけでした。実際に自分で作ってみたら、こん なに温かくておいしい料理が食べられるんだって感動しました」。レシピを検索し、気になるものを作って食べているうちに、それがストレス解消になり、いい時間だと感じるようになったそう。
「次に挑戦したいのは角煮。煮ものはまだ手を出していないので、やってみたいですね」。時間をかけて火を入れ、柔らかく仕上げる過程は、役づくりと同じくていねいに積み上げる作業と似ているのかもしれません。役柄を通して、そして日常の暮らしを通して。渡邊さんは、一歩ずつ自分だけの確かな道を歩んでいるようです。
渡邊圭祐さんイチオシ!
Fat Lava(ファットラバ)の花びん
いただいたお花をそのときの気分に合わせて生けています
Fat Lavaとは、1950年代から70年代に旧西ドイツで盛んに製造された陶器のこと。Fat = 太った Lava = 溶岩という名前のとおり、溶岩のどろりと溶けたような釉薬の質感やごつごつとした造形が特徴です。同じデザインのものがなくて希少性が高いことから、コレクターが多いアイテム。「仕事柄、花をいただく機会が増えてきて、花びんを探していて見つけました。ものすごくいろいろな種類があるなかから、好みのデザインを探すのが楽しいんです。花を生けていなくてもオブジェとして飾っておけるのもいい。4つ持っていて、生ける花やそのときの気分に合わせて取り換えて使っています」。
これに注目!
「沈黙の艦隊 北極海大海戦」
©かわぐちかいじ/講談社
全国東宝系にて公開中
監督/吉野耕平
出演/大沢たかお、上戸 彩、津田健次郎、中村 蒼、松岡広大、前原 滉、渡邊圭祐、風吹ジュン、夏川結衣、笹野高史、江口洋介ほか
原作/かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」(講談社『モーニング』
渡邊圭祐さんからの直筆メッセージ
●2025年9月現在の情報です。
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撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/晴山香織 ヘア&メイク/木内真奈美(Otie) スタイリング/九(Yolken) [掲載協力]Peter Wu


















