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どうする?どうなる?老後の4K

定年後も働きたいけれど、いまから何か準備した方がいいですか?【ブルボンヌさんが回答/老後の4K】

2023.08.27

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/お金

定年後、どう稼いでいけばいい?
65歳以降に仕事があるのか不安です。

私たちの親の世代は、定年後は退職金をもらって年金暮らしというのが一般的でしたが、今は、「年金だけではやっていけない」という考えの人がほとんどですよね。私たち夫婦も、今の蓄えでは心もとないので、65歳以降もなんらかの形で働きたいと思っています。でも、実際は高齢者の求人は少なく、職種も限られますし(清掃員や警備員、マンションの管理人など)、仕事探しの難易度も高いのでは? と不安です。今のうちから資格を取るなど、何か準備したほうがいいのでしょうか。
(55歳・女性)

ブルボンヌさんの回答

老後も働きつづけるには、資格よりも「コミュニケーション力」磨くほうが大事

ふきだし
お悩み回答者

ブルボンヌさん

今は、「70歳までの就業機会の確保」が努力義務として企業に課される※1ようになってるから、社会的には「65歳以降も働いてよね」ムードは高まっていくんじゃないかしら。ちょっと調べてみたら、今や65~69歳の半数以上が就業中※2なんですって。ただ、そのうちのおよそ3/4が、「非正規」もしくは「パート・アルバイト」。ご心配されているように、職種や条件は限られてくるから、定年までコツコツ貯めていく必要はあると思います。

あと、いちばん考えなきゃいけないのが、今の50代が老後を迎える10〜20年後には、AIの普及によって働く環境が激変してるってこと。とくに、 知識系の資格仕事はAIに取って代わられちゃう可能性大。それよりは、人間しかできない、〈血肉の通った〉コミュニケーションスキルにたけている人のほうが必要とされる時代になるんじゃないかと思うの。たとえば、介護や医療、保育の現場なんかはその典型よね。心のひだに触れるコミュニケーション、理屈では割り切れないことへの対応など、人間ならではの仕事が残っていくんじゃないかしら。

だから今のうちから、人と接することを楽しんだり、いろんな人とのご縁を大切にすることが大事。〈人に必要とされる人〉になることをめざせば、65歳 以降も働ける場所はたくさんあると思う! 私も「バーチャルオネエAI」に負けないように、心のこもった接客を心がけます(笑)。

※1 キーワード:70歳までの就業機会の確保
2021年4月に「改正高年齢者雇用安定法」が施行され、「定年制の廃止」「定年の引き上げ」「継続雇用制度の導入」のいずれかの措置による65歳までの雇用確保の義務に加え、70歳までの就業機会確保が努力義務として企業に課されることとなった。

※2 キーワード:高齢者(65歳以上)の就業率
総務省の「労働力調査」によると、2021年の高齢者の就業者数は909万人と過去最多に。65 ~69歳の就業率は、50.3%となり、初めて50%を超えた。

ブルボンヌさん
女装パフォーマー。ジェンダーや社会問題を扱う番組への出演やラジオパーソナリティ、LGBTQや男女共同参画に関する講演活動など多方面で活躍。新宿2丁目と渋谷パルコのミックスバー「Campy! bar」をプロデュース。Podcast番組「ジョソラジ」を配信中。
笠井信輔さんの回答を見る
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『オレンジページ』2023年7月2・17日合併号より)

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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