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どうする?どうなる?老後の4K

定年後、どんな仕事でどう働いていけばいいか不安です。【笠井信輔さんが回答/老後の4K】

2023.08.26

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/お金

定年後、どう稼いでいけばいい?
65歳以降に仕事があるのか不安です。

私たちの親の世代は、定年後は退職金をもらって年金暮らしというのが一般的でしたが、今は、「年金だけではやっていけない」という考えの人がほとんどですよね。私たち夫婦も、今の蓄えでは心もとないので、65歳以降もなんらかの形で働きたいと思っています。でも、実際は高齢者の求人は少なく、職種も限られますし(清掃員や警備員、マンションの管理人など)、仕事探しの難易度も高いのでは? と不安です。今のうちから資格を取るなど、何か準備したほうがいいのでしょうか。
(55歳・女性)

笠井信輔さんの回答

収入や職種にこだわるのではなく、大事なのは、「だれかの役に立つこと」

ふきだし
お悩み回答者

笠井信輔さん

かつて65歳といえば、リタイアして〈隠居生活〉を送る年代でしたが、今後は年金を受給しながら働きたいという人は確実に増えるでしょうね。

ただ65歳からは、働くことへの意識をガラッと変えたほうがいいと私は思います。これまでのように収入や職種にこだわるのではなく、、「だれかを助ける」「社会や人の役に立つ」ことに主軸を置いたほうがいいのではないかと。他者から必要とされ、自分の居場所をつくることは、老後の生活に収入以上の豊かさをもたらしてくれます。「だれかの役に立つ」という視点で考えれば、限られた選択肢のなかでも、自分ができそうな仕事はいくつかあるはず。

ちなみに83歳の私の叔母は、現役の介護士として働いているのですが、この年で働けること自体が幸せだと言っていますし、介護される人、その家族からも感謝されることが生きがいになっているそうです。もちろん、家にこもることなく働いていれば、運動機能や脳機能が衰えにくく、老化予防になることはいうまでもありません。

あるいは、次のステージを見据えて、思い切って転職、または独立してしまうという手もあります。私がフジテレビを退社したのも55歳のとき。会社を辞めたからこそできた経験、人間関係は、今後の人生の大切な財産になっています。定年というゴールテープを切ってから、「さあ、どうしよう」と考えるよりも、今のうちから65歳以降も働ける職種や職場を探すのもアリだと思いますよ。

笠井信輔さん
フリーアナウンサー。1963年、東京都生まれ。フジテレビのアナウンサーとして「とくダネ!」などの情報番組を担当。2019年、フリーアナウンサーに転身直後に「悪性リンパ腫」が判明。現在は治療を終え、仕事に復帰している。近著は『生きる力 引き算の縁と足し算の縁』(KADOKAWA)。
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『オレンジページ』2023年7月2・17日合併号より)

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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