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オレンジページの中の人・山田の「ヤングコーンのエスニックあえ」レシピ

2021.06.14

オレンジページのベテラン編集者たち

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

ヤングコーンのエスニックあえ

vol.34

入社27年目 計量が苦手な山田の場合
『ヤングコーンのエスニックあえ』

 

私がオレンジページに入社して、料理企画の編集に携わるようになって二十数年。昔と比べると、今は誌面ができ上がるまでの作業の多くがデジタル化されて、とっても効率的かつ便利な時代になったな~と思います。

例えば昔は料理家の先生からいただく原稿は、ほとんどが手書き。ピロピロピロ~とファックスから原稿がはき出されるやいなや、オレンジページ仕様の書式に整えるべく、夜なべしてワープロのキーボードをたたいていたな~とか……。画像は、撮影後、カメラマン各位のチェックを経たフィルムが現像所から届くので、これがベストショットというカットを一枚一枚はさみで切り出していたな~とか(一企画百枚は切ってました・汗)。とにかく今とは比べものにならないほどの時間をかけてページを作っていたことを、懐かしくも遠い目で思い出します(涙)。

というわけで、作業はどんどん効率化して便利な時代になったけれど、今でもなかなかこちらの思うようにいかないのが、食材にまつわるあれやこれや。撮影に適した状態のものが用意できなかったり、そもそも旬の素材の出回る時期を読み違えて、まるで手に入らなかったり……。これまでにいくども冷や汗をかいてきたせいか、私には旬の食材が店頭に並ぶとなんだかむずむずして、つい買ってしまうという習性があります。

そんな私が今回つい買ってしまったのは「そろそろ終わりかな~」という危機感を感じ、八百屋の店頭で見かけて素通りできなかった「ヤングコーン」。フライパンで蒸し焼きにし、塩もしくは塩+ごま油をつけるだけで十分おいしいんですが、今回はコーンの甘みを引き立てるべく、ナンプラーをプラスしてエスニック風のあえものに仕上げてみました。ビールのお供にするもよし、漬けもの感覚でご飯に添えるのもよし。ああ、今年も夏がくるんだな~としみじみ感じた季節の一皿。来年もまたおしい「ヤングコーン」と出会えるように元気でいたいと思います。

 
  • ヤングコーン

    最近ひいきにしている八百屋で、出会ってしまったヤングコーン。これは買うしかないと、速攻でかごに入れてしまいました(笑)。ここに置いてあるものなら、きっとおいしいと思えるお店がいくつかあると、旬の食材ともタイムリーに出会えて、いつもとは違う料理を作るきっかけになるように思います。

  • ヤングコーンをフライパンで蒸し焼きに

    魚焼きグリルで焼いてもいいんですけれど、気をつけないと「ひげ」が焦げてしまうことや、後片づけにもそれなりに手間がかかるので、今回はフライパンで蒸し焼きにしました。最近使っている、少ない水分で上手に蒸し焼きができるフライパン(ちなみに私が使っているのはフィスラーの新商品)の実力のせいか、なんだかとってもおいしく仕上がり、大満足です。

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『ヤングコーンのエスニックあえ』

ヤングコーンのエスニックあえ

材料(作りやすい分量)

  • ヤングコーン 6~7個
  • ナンプラー 小さじ1くらい
  • レモン汁 少々
  • 塩 粗びき黒こしょう
  • ※ヤングコーンは蒸し立てをガマンできずにつまみ食いしたりしたので、あえものにしたのは皮をむいたコーン(ひげも含む)100gくらいって感じです。いつにも増して適当で恐縮です(汗)。

作り方

  1. ヤングコーンは皮を1~2枚取り除き、ひげもしっかりと洗って水けをきる。フライパンにヤングコーンを並べて中火にかけ、フライパンが温まったら、水大さじ2~3を加えてすぐにふたをし、そのまま10分ほど蒸し焼きにする。
  2. 皮に焼き色がついたヤングコーン蒸している途中、上下を返すと全体にムラなく火が通る。ほどよい焼き色がつき、太い部分に竹串を刺してみて、スーっと通るくらいになったら取り出し、粗熱を取る。
  3. 皮をむき、コーンとひげを切り分け、それぞれ食べやすい長さに切る。ボールに入れ、塩ひとつまみ、ナンプラー、レモン汁を加えて全体にからめる。仕上げに粗びき黒こしょうを好みの量ふり、さっと混ぜる。どんな盛り方をしても自由だが、コーンとひげを別々に盛ると様になるような気がする(個人の感想です)。皮に焼き色がついたヤングコーン⇒あえもののみを食べてももちろんおいしいけれど、今回は、休日のランチに作ったかにかま卵炒飯に添えてみました。味のしっかりしみたひげはなんとなく漬けものっぽい味わいなので、塩け控えめの炒飯にのっけて食べると、気軽に味変ができて◎でした(あくまで個人の感想です)。
山田かおり
Editor No.01 山田かおり(通称・山先輩)
大学卒業後、1994年にオレンジページに入社。料理にも編集にもまるで興味がなかったのに、オレンジページ編集部に配属。料理編集者の道を歩み始める。以来ずーっと料理企画を担当。料理編集者でありながら、計量と甘いものが苦手という変わりだね。プライベートではプロレスと酒をこよなく愛し、夫と愛猫1匹、リクガメ夫妻と暮らす。

山田のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。

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