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2023.10.27
島崎遥香さん「〈ゆとりですがなにか〉の現場は実家のような懐かしい感覚。自然に演じられる役なんです」
食材の切り方や調味料の使い方は
自分しだい。
料理には芝居と通じる奥深さ、
おもしろさを感じます
デビューから9年。今年は出演映画7作が立て続けに公開されるなど、今もっとも注目を集める俳優の一人である磯村勇斗さん。現在放送中の話題作「きのう何食べた? season2」では、シーズン1に引き続き、年上の恋人・大ちゃん(山本耕史)を振り回す小悪魔的な青年、航(わたる)を演じています。
「最初に脚本を読んだときは、航のワガママっぷりに驚きました。なんて猛獣で奔放なやつなんだ、これを受け止める大ちゃんはすごいな、って(笑)。でも、航がツンデレなのは、恋人へのいちずな愛があるからなんですよね。演じるうちに航の本心が見えてきて、僕もかわいいな、って思うようになりました。演じれば演じるほど、いとおしくなる人物なんです」
ときに子どもっぽく甘え、ときにさめた言葉を発する航。主役のカップル・シロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)をはじめ、柔和で大人な登場人物たちの中、独自の存在感で私たちを魅了します。
「航は大人が言いにくい本音もカラッと口にする。そこも多くのかたに愛される理由のひとつかな、と感じます。シーズン2では航の実家も描かれるので、より深く彼を知っていただけると思います」
心の機微をていねいに描く物語の魅力に加え、見逃せないのがグルメドラマとしてのクオリティ。料理シーンは、画面からおいしいにおいまで漂ってきそう。
「撮影で食べた料理はどれも本当においしくて。とくに忘れられないのはパンケーキ。普通の何倍も厚くて、めちゃくちゃフワッフワ! この回が放送されたら、まねして作る人が続出するんじゃないかなぁ……」
磯村さんご自身も料理好き。
「料理をしているときって、ほかのことを考えず、調理にだけ集中できる。息抜きにもなる大切な時間ですね。食材の切り方や調味料を少し変えると、まったく違う味になるのも奥が深い。料理には芝居に通じるおもしろさを感じます」
スレンダーな体型をキープしている磯村さんですが「食べたいものを食べる」主義だとか。
「減量というと食べない選択をする人も多いですが、食べたいものを食べないとストレスもたまっちゃう。僕はしっかり食べて、代謝を上げてやせるほうを選んでますね」。
よしながふみによる人気漫画が原作のヒットドラマが待望のシーズン2に突入。料理好きな弁護士・筧史朗(西島秀俊)と美容師・矢吹賢二(内野聖陽)は、40 代から同居を始めた仲むつまじい恋人どうし。ほのぼのした日常の中、心ざわつく状況の変化も。ふたりと親しい年の差カップル、小日向大策(山本耕史)と井上航(磯村勇斗)のなれそめも明らかに……。
(『オレンジページ』2023年11月2日号より)
撮影/鈴木康史 取材・文/待本里菜 ヘア&メイク/髙田将樹 スタイリング/笠井時夢
·2023年9月現在の情報です。
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