旬のなすをシンプルに味わう、代表的なメニューといえば「焼きなす」。焼きなすにはいろいろな作り方がありますが、ここでは皮つきのままグリルで焼き、皮をむいて仕上げる、定番の作り方をおさらい。独特の甘みやとろっとした食感を引き出すため、強火で一気に焼いた焼きなすに、ごま油をからめた豚しゃぶをのせ、ボリュームおかずに仕上げます。
『豚しゃぶのせ焼きなす』のレシピ
材料(2人分)
なす……6個(約480g)
豚ロース薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)……120g
しょうが……1/2かけ
ねぎ……6cm
ねぎの青い部分……5cm
白いりごま……適宜
〈あえごろも〉
ごま油……大さじ2
酢……大さじ1
塩……小さじ1/2
粗びき黒しょう……少々
サラダ油
作り方
(1)野菜の下ごしらえをする

なすはへたのまわりに包丁でぐるりと切り目を入れ、がく(ひらひらした堅い部分)を取り除く。しょうがは皮をむき、せん切りにする(皮はとっておく)。ねぎは縦半分に切ってから、斜めに細切りにする。水にさらし、パリッとしたら水けをきる。
(2)なすにサラダ油を塗る

なすの水けを拭き、表面全体に刷毛で(なければ指で)サラダ油をなるべく薄く塗る。
【ここがポイント】油を塗るとより高温になり、短時間で火が通ります。高温で一気に焼くことで皮が身から離れ、むきやすくなるので一石二鳥。
(3)なすをグリルで焼く

グリル(両面焼き)を強火で2分ほど予熱し、なすを並べる。均一に火が通るよう、ときどき位置を変えながら12~15分焼く(片面焼きの場合は、途中6~7分焼いたら裏返す)。
(4)焼き上がりのチェックをする

全体が写真のようにところどころ茶色っぽく焦げ、皮が柔らかくなればOK。焼きたりなければ、再びグリルに入れ、2分くらいを目安に焼く。
(5)なすの皮をむく

へたのまわりの切れ目から、手を水でぬらしながら縦に皮をむく。へたを切り落とし、へたのほうを3cmくらい残して、縦に3~4本切り目を入れ、器に盛る。
【ここがポイント】さめると身に皮がくっつき、むきづらくなるので、熱いうちにむくことが大切。
(6)豚肉をゆでる

鍋に水3カップ、しょうがの皮、ねぎの青い部分を入れて中火にかけ、煮立ったら火を止める。豚肉を入れ、肉の色が変わったら取り出す。粗熱が取れたら水けを拭いて幅2cmに切り、ボールに入れる。ねぎの細切り、しょうがのせん切り、あえごろもの材料を加えて混ぜ、なすにのせてごまをふる。
白いご飯のおかずにはもちろん、そうめんや冷やし中華など、夏場に出番の多い麺に添える一品にもぴったりの「おかず焼きなす」。旬のなすでぜひとも作ってみてください。
(『オレンジページ』2016年7月17日号より)