「手元の文字がぼやける」「目を離さないとピントが合わない」それ、もしかすると老眼のはじまりかもしれません。さらに、最近はスマホの使いすぎが原因で若い世代にも増えている〈スマホ老眼〉も問題に。
眼科専門医・平松類先生いわく、「老眼の進行を止めることはできませんが、症状をやわらげたり、進行を遅らせることは可能」なのだそう。そこで今回は、目トレを含む目にいい生活習慣をご紹介。簡単なのでぜひ試してみて!
目にいい! 4つのおすすめ習慣
1.ピント調節機能を鍛える一日5分のトレーニング

体の筋トレと同じように、目のピント調節機能も鍛えることができます。人さし指を目からまっすぐ30cm離し、指先を10秒見つめます。次に目線を6mほど先に移し、10秒見つめます。これを1セットにして一日10回行うと、老眼の進行を遅らせる効果が期待できます。
2.映画など長時間の動画はスマホで見ない

スマホは目との距離が近くなりやすく、目にとって負担が大きくなります。逆にテレビのように大きな画面の場合、目は自然と画面から距離をとろうとします。映画のような長時間のコンテンツは、テレビや大きめのモニターなどで視聴しましょう。
3.少しでも見えづらさを感じたら老眼鏡を使う

名称のせいか、年齢によっては 老眼鏡を使うことに抵抗がある人もいるかもしれません。でも、老眼で手もとが見えにくいのに我慢していると、ますます悪化することに。見えづらいと感じたらすぐに老眼鏡を使うことで、進行を遅らせることができます。
4.サングラスや日傘で紫外線をカット

さまざまな眼病の原因になる紫外線。とくに春夏は紫外線量がぐんと増えるため、日常的にサングラスや日傘などで目に浴びる紫外線をカットするよう意識しましょう。目から入る紫外線が減ると、メラニン色素の分泌が抑えられ、肌の日焼けやシミの予防にもなります。
老眼は40代以上に多いイメージですが、意外なことに目の機能は10代後半がピークで、 その後は徐々に衰えていくそう。
今日からできることばかりなので、自覚があるかたも、そうでないかたも、ぜひ日々の生活で意識してみてくださいね。
教えてくれたのは……
平松 類先生
眼科専門医、二本松眼科病院副院長。的確な診断で全国から患者さんが訪れる。NHK「あさイチ」をはじめとするメディア出演も多く、役立つ情報が満載のYouTubeチャンネル「眼科医平松類」は登録者数29万人以上。著書も多数。