夏の人気野菜といえば、ネバネバ食感が楽しいオクラ。
なじみ深い食材ですが、
名店「分とく山」の総料理長・野崎洋光さんにかかれば、いつものオクラが家族も喜ぶ絶賛料理に仕上がります。
特別なものは使わずに、プロならではのテクニックで料理の質が格段にアップ。食材のうまみと食感のよさを最大限に引き出す工夫は必見です!
『オクラと豚肉、ねぎのさっと炒め』のレシピ

味つけは薄口しょうゆとこしょうだけ。 素材のうまみがあるので、これで充分です!
材料(2人分)
オクラ……8本(約65g)
豚バラ薄切り肉……100g
ねぎ……1本(約100g)
〈A〉
薄口しょうゆ……大さじ1
こしょう……少々
サラダ油……小さじ2
作り方
(1)オクラはへたを切ってがくのまわりを削り、幅1cmの斜め切りにする。ねぎは幅1cmの斜め切りにする。
(2) 豚肉は長さ5cmに切り、熱湯でさっとゆでてざるに上げる。
野崎流POINT 豚肉を炒める前にさっとゆでることで、アクや余分な脂肪が取れて味がすっきりします。炒めすぎることがなく野菜の味も生かされ、少ない調味料でもおいしく仕上がります。
(3)フライパンにサラダ油を中火で熱し、(1)を入れて焼き色がつくまで炒める。豚肉を加えてひと混ぜし、〈A〉を加えて炒め合わせる。
『夏野菜と豆腐のあえもの』のレシピ

とろりとした口当たり。 食欲のないときにもおすすめです。
材料(2人分)
オクラ……8本(約65g)
枝豆(ゆでてさやから取り出したもの)……30g
とうもろこし……1/4本(約70g)
木綿豆腐……1丁(約300g)
ねぎの粗いみじん切り……1/2本分(約50g)
青じその葉……4枚
〈A〉
しょうゆ……大さじ1と1/2
ごま油……小さじ1
作り方
(1)オクラはへたと先端を切り落とし、3~4等分に切る。種を除き、熱湯でさっとゆでてざるに上げる。粗熱が取れたら、幅3mmの小口切りにする。
野崎流POINT オクラの種は、あえものなど口当たりよく仕上げたいときは、除いてから調理しましょう。竹串のとがっていないほうで切り口をつつくと、楽に取れます。
(2)枝豆は薄皮をむく。とうもろこしはかぶるくらいの水とともに鍋に入れて中火にかけ、煮立ってから4~5分ゆでる。水けをきり、粗熱が取れたら手で身を外す(約30g)。豆腐はちぎってざるに入れ、5分ほどおく。青じそは軸を切り、食べやすくちぎる。
(3)ボールにオクラと枝豆、とうもろこし、豆腐、ねぎを入れて混ぜ、器に盛る。青じそをのせ、〈A〉を混ぜ合わせてからかける。
オクラのネバネバは、夏バテ対策にもおすすめ。ぜひプロの技で、手軽でおいしいオクラ料理を堪能してくださいね~!
教えてくれたのは……野崎洋光さん
東京・広尾の日本料理店「分とく山」総料理長。素材と向き合うことで生み出した、これまでの常識にとらわれない和食のレシピが好評。雑誌へのレシピ提供やテレビ出演、食に関する講演など、多数のメディアにも出演。
(
『オレンジページCooking2020夏』より)