夏に作りたい定番メニューといえば、夏野菜をたっぷり使った
『ラタトゥイユ』。
繰り返し作りたくなる基本の簡単レシピを、人気料理研究家・植松良枝さんに教わりました。
そのまま食べてよし、冷やしても、温めてもよし。たっぷり作って、色々な食べ方アレンジができるのも魅力です。
基本の『ラタトゥイユ』のレシピ
材料(4~5人分)
なす……小3個(約300g)
赤パプリカ……1個
黄パプリカ……1個
ズッキーニ……大きめ1本(約200g)
玉ねぎ……大1個(250g)
にんにく……大1かけ
トマトピューレ…… 200g
オリーブオイル……100ml~
タイム……3~4枝(なければローリエ1~2枚でも)
水……350~400ml
塩……小さじ1と1/2
基本の『ラタトゥイユ』の作り方
(1)野菜を切る
なすはへたを切り、2.5cm角に切る。パプリカはへたと種を取り、2cm角に切る。ズッキーニは両端を切り、2cm角に切る。玉ねぎは2cm角に切る。にんにくは木べらでつぶす。
ポイント
・野菜の大きさはそろえておくと火通りが均一になり、おいしく仕上がります。なすは揚げ焼きにすると縮むので、あえて大きめに。
(2)オイルににんにくの香りをつける
口径24㎝の鍋またはフライパンにオリーブオイル1/2カップとにんにくを入れ、中火で熱する。にんにくが香り、ほんのり色づくまで温める。
ポイント
・鍋を手前に傾けると、少なめのオイルでも揚げ焼き状態に。にんにくの風味がオイルに移ります。にんにくはほんのり色づくくらいが目安。焦がしすぎないように注意して。
(3)なすを揚げ焼きにする
なすを加えてやや火を強め、揚げ焼きにする。油が足りなくなったら、大さじ1~2程度足す。
ポイント
・なすを揚げ焼きにすることでコクが増し、とろりとした食感に。ワンランク上の仕上がりになります。
(4)残りの野菜を炒める
玉ねぎを加え、2分ほど炒める。透き通ったら残りの野菜を加えて、さっと炒める。油が足りなかったら、大さじ1~2を足す。
ポイント
・玉ねぎは甘みを引き出したいので、しっかり炒めて。野菜が煮崩れないよう、やや強めの火で炒めます。
(5)トマトピューレを加える
全体に油が回ってしんなりとしたら、トマトピューレを加えてさっと混ぜる。
ポイント
・口当たりをよくするため、皮を除いた湯むきトマトを使うこともありますが、ここはあえてトマトピューレで手軽に。ピューレを使うことで煮込み時間は短めなのに味がぼやけず、濃厚な味わいになるんです。逆に軽やかに仕上げたいのであれば、ピューレの半量を、刻んだ生トマトに替えてみて。
(6)蒸し煮にする
水を加えてさっと混ぜ、タイムをのせる。煮立ったら中火にし、ふたを少しずらしてのせる。5分ほど煮て、塩を加えてさっと混ぜる。さらに10分ほど煮る。
ポイント
・塩を加えて蒸し煮にすることで、野菜の甘みと水分を引き出します。ふたを少しずらして煮ると、ほどよく水分が飛びます。
(7)保存容器へ移す
汁けがほぼなくなったら、煮あがり。粗熱が取れたら、密閉できる保存容器へ。
保存の目安:清潔な保存容器に入れ、冷蔵で約1週間
冷たくして、薄切りのバケットにのせればしゃれた前菜に。オムレツにかけて朝ごはんに、カリッと焼いたチキンソテーに添えて晩ごはんにも。
夏の冷蔵庫にあると絶対うれしい「濃厚ラタトゥイユ」、この夏ぜひ!
教えてくれたのは……
植松良枝さん
野菜たっぷりの季節感あふれる料理を得意とする料理家。 料理教室を主宰し、雑誌、テレビなどで活躍中。 東京の自宅近くにある菜園で野菜やハーブ作りに取り組み、四季の移ろいや食を考えるイベントやカフェのプロデュースなど多数企画。
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