ふわふわ食感とかろやかな味わいが魅力の『シフォンケーキ』。
難しそうと思われがちですが、ポイントをしっかり押さえれば、きめ細かな生地が完成します。
重要なのはメレンゲをしっかり泡立てること! 初心者でも失敗なしのレシピです。
『シフォンケーキ』のレシピ
材料(直径17cmのシフォン型1台分)
〈卵黄生地〉
卵黄……60g(Lサイズ3個分)
サラダ油(あれば太白ごま油)……45g
水……45g
薄力粉……55g
〈メレンゲ〉
卵白……120g(Lサイズ3個分)
グラニュー糖……55g
下ごしらえ
・卵白は口径23cmくらいのボールに入れ、使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
・水は耐熱の器に入れ、ラップをかけずに電子レンジで20秒加熱する。
・オーブンに天板を入れ、200℃に予熱する。
作り方
(1)卵黄生地を作る
口径23cmのボールに卵黄を入れて泡立て器でほぐし、サラダ油、温めた水を加えて混ぜる。薄力粉をふるい入れ、泡立て器でよく混ぜる。
POINT
油は、よりくせの少ない太白ごま油もおすすめ。また、水を温めることで油としっかり混ざり、焼いたときにへこみにくくなります。
(2)堅めのメレンゲを作る
冷蔵庫から卵白のボールを取り出し、ハンドミキサーの低速で卵白をほぐす。高速にして1分ほど泡立てる。グラニュー糖を6回に分けて入れ、そのつど30秒ほど泡立てる。持ち上げてみて、角がピンと立ったら低速にし、メレンゲのきめを整える。
POINT
メレンゲは、堅くて重たい状態になるまで泡立てて。卵黄生地に混ぜるときに、泡がつぶれにくくなります。
(3)卵黄生地とメレンゲを合わせる
卵黄生地のボールに、メレンゲの1/3量を加え、泡立て器で全体がなじむまで混ぜ合わせる。ゴムべらに持ち替えて、生地を底からすくうようにして全体を10回ほど混ぜる。
POINT
メレンゲを加えた後、ゴムべらについたメレンゲはきちんと拭き取って。混ぜるときに生地にむらができ、穴があく原因になります。
(4)さらにメレンゲを混ぜる
残りのメレンゲの1/2量を加える。泡立て器で表面をならすように混ぜてから、全体を8割ほど混ぜる。
POINT
ここでは完全に混ざりきらなくてOK。泡立て器ですばやく混ぜてください。
(5)残りのメレンゲを混ぜる
残りのメレンゲを加え、作り方4と同様に混ぜる。ゴムべらに持ち替え、ボールをへらを動かす方向と反対に回しながら、生地を底からすくうようにして、むらがなくなるまで全体をよく混ぜる。
POINT
ゴムべらに持ち替えたら、メレンゲのかたまりが少しでも残らないように、とにかくよく混ぜるのがコツ。
(6)オーブンで焼く
型に一気に生地を流し入れ、型をゆすって表面をならす。オーブンを180℃に下げて28分ほど焼く(オーブンの火力が強く、焦げてしまう場合は、温度を10~20℃下げて焼く)。焼き上がったら、すぐに逆さにして、高さのあるびんや器にのせて完全にさます。パレットナイフなどを型とケーキの間に差し込み、型をはずす。
POINT
ナイフを型にそって横に動かすと、ケーキに穴があく原因になるので、上下に動かして。また、中央の筒の部分にナイフが入らない場合は、竹串を使ってはずしてください。
レシピを教えてくれた下迫先生いわく、
「焼き立てもおいしいですが、一晩おいたものがおすすめ!」だそう。
型のままラップをかけたら、ポリ袋やビニール袋に入れて口をかたく閉じ、涼しい時期は常温で、暑い時期は冷蔵庫で一晩おいてみて。
生地が落ち着いて味がなじむので、よりしっとり、おいしくなるんです!
ひと口ほおばれば、しっとりふわふわ食感の生地にうっとりするはず。
ぜひチャレンジしてみてください♪
(『オレンジページ』2018年11月2日号より)