骨粗鬆症の原因は加齢だけじゃない!医師が教える危険因子と40歳からの予防対策
要約
・骨粗鬆症の危険因子には、生活習慣など「避けられるもの」と、加齢や家族歴など「避けられないもの」があります。
・食事や運動など、見直せる生活習慣を改善することが骨粗鬆症対策のポイント!
・8つの危険因子をチェックしながら、中村光伸先生が骨を守るための対策を解説します。
「骨粗鬆症は年齢を重ねてから気をつければいい」と思っていませんか? じつは、リスクを高める要因は、加齢だけではないんです。
今回は、骨粗鬆症を招く危険因子を〈避けられるもの〉と〈避けられないもの〉に分けてチェック。骨を強くするために今からできる対策を、光伸メディカルクリニック院長・中村光伸先生に教えていただきました。
骨を強くして骨粗鬆症を予防・改善するには?

排除できる危険因子を避けて生活の見直しを
骨粗鬆症の要因は、避けられないものと、避けられるものがあります。中村先生は「加齢や家族歴などは避けられない要因ですが、リスクと認識することで、早めの対策につなげてほしいです。一方、食事の偏りや運動不足といった避けられる要因も多く、これらをできる限り排除していくことが大切です」。
まずは毎日の食事で骨を健康にするカルシウムなどの栄養をきちんととること。骨に刺激を与える適度な運動も必要なので、運動不足を自覚している人は、簡単な筋力トレーニングを習慣にしましょう。トレーニングが苦手な場合は、中村先生が推奨する「1分間骨たたき」も。手軽に骨に刺激を与えることができて、おすすめです。
自分に合った対策を続けていくこと
中村先生は、骨粗鬆症対策は40歳を過ぎたらスタートしてほしいとアドバイスします。
「生活習慣の見直しは、他の生活習慣病の予防にもつながりますし、早く始めてもデメリットはありません。また、年齢が高いから「もう遅い」ということもありません。気づいたときに対策を始めれば、何歳からでも骨を強くすることは可能。あきらめることはありません。いちばん大事なのは、自分の続けやすい方法を見つけ、生涯予防を続けていくことです」。
骨粗鬆症を招く2つの要因

避けられる危険因子
● 食事の偏り・栄養不足
カルシウムやたんぱく質など骨の健康に必要な栄養が不足すると、骨の老化が早まります。塩分のとりすぎや極端なダイエットも気をつけて。
● 運動不足
骨を強くするためには、骨に刺激を与えることが不可欠です。あまり歩かない、座りっぱなしなどの生活は骨をますます弱らせることに。
● 日光に当たらない生活
皮膚に日光(紫外線)が当たると体内で骨の健康に欠かせないビタミンDが合成されます。過度のUV対策は骨にはマイナスになるので注意。
● ダイエット・嗜好品
タバコや過度の飲酒は骨折リスクを高めます。カフェインは利尿作用でカルシウム排出を促すため、コーヒーの多量摂取は避けたほうが安心。
これらを見直していけば何歳からでも骨を強くできる!
避けられない危険因子
● 加齢
年齢が高いほど骨粗鬆症のリスクは上昇。女性の大腿骨頸部(脚のつけ根)の骨折は60代で2割、70代で4割、80代で6割に上ります。
● 女性・閉経
女性は男性に比べて骨量が少ないのが特徴。また女性ホルモンには骨を守る働きがあり、女性は閉経後の10年間で15~20%も骨量が減ります。
● 家族歴
遺伝的要因または体格や生活習慣の類似などから、家族や親類に骨粗鬆症の人がいる場合、より発症リスクが高いと考えられます。
● 過去の骨折・病気
糖尿病などの生活習慣病や腎臓病がある人は、骨をつくる働きが低下して骨が弱くなりがち。また過去に骨折の経験がある人も高リスクに。
当てはまる人はできるだけ早く予防策をスタート!
骨を強くするための対策は、何歳から始めてもOK。できることから少しずつ、骨にいい生活を始めてみましょう。
オレンジページ おとなの健康レシピ 50代からの骨粗鬆症対策の献立

★骨密度を高める簡単レシピと1カ月献立★
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監修/中村光伸(光伸メディカルクリニック院長) イラスト/前田はんきち 文/池田なるみ






