数分で売り切れる、幻の菓子。唯一無二のシャクふわ感「霜ばしら」/冬季限定仙台土産

料理と食をこよなく愛するオレンジページの編集者が、撮影や取材、プライベートで愛用する、とっておきの手みやげを紹介します。今回担当するのは、『オレンジページ』編集部ひら。観劇や旅行好きで、旅先のスーパー・共同浴場めぐりが趣味。ローカルグルメを見つけるとわくわくします!
牛タン、ずんだ餅、笹かまぼこなど、おいしいグルメが盛りだくさんの宮城県・仙台。グルメタウン仙台ならではの魅力的なおみやげのなかでも、SNSで販売告知がされるたび、即座に完売してしまう幻のお菓子があるのをご存じですか?
その名も「霜ばしら」。延宝3年(1675年)創業の老舗「九重本舗 玉澤」が、一つ一つ職人の手作業で心をこめて作る、繊細で美しいあめ菓子です。
発売のたびに即完売。幻のお菓子「霜ばしら」4320円の究極の美!

【賞味期限:約60日】【容量:40ɡ】10月~翌4月の限定販売。本店での数量限定販売のほか、SNSにて随時オンラインショップでの販売を告知
「あめ」と聞いてイメージする食感とはまったく異なる、シャクッ、ふわっとした軽やかな口どけがやみつき! その魅力をご紹介します。
「霜ばしら」、ここも推せる!
●静ひつな冬の朝を思わせる、モダンなパッケージ。

老舗の歴史を感じさせながらも、スッキリとしておしゃれな箱。銀色の箔押しが、シンプルながら高級感を漂わせています。

紙製の箱の中には、丸い缶が。ころりとしたフォルムがかわいい。

缶のふたと中ぶたを開けると、見えてくるのは真っ白な雪をかぶった大地のような美しさです。
●真っ白な粉の中に見え隠れする、その姿はまさしく〈霜柱〉!

真っ先に目を引く白い粉は、らくがん粉。非常に繊細な「霜ばしら」を湿気や衝撃、熱から守るため、すきまなく敷き詰められています。

缶のふたにらくがん粉を移していくと、だんだん「霜ばしら」が見えてきます。そーっと指でつまんで引き出していただきます。
●やさしい甘さが、あっという間に溶けていく。そのはかなさがたまらない。

あめ菓子といいつつ、その味わいはやさしく、素朴な甘さ。口にするとシャクッとした食感とともにあっという間に溶けて、ほのかに甘い後味を残しつつ、はかなく消え去ってしまいます。この不思議な食感は、職人さんがあめを何度も手で引きのばし、たっぷりと空気を含ませることで生まれるのだそう。手間ひまをかけ、熟練の技を感じさせるこの確かなおいしさが、長らく愛されてきたゆえんでしょうか。

ほんの少し力を入れると、すぐにパキッと折れてしまう繊細さ。そして天女の羽衣のようにふわりとした軽さに驚きます。

なお、らくがん粉は米を原料としたれっきとした食材なので、砂糖や薄力粉などと合わせて、クッキーを作ることもできるんだそう。「霜ばしら」にチラチラとついている様子は、真っ白な霜にさらさらの雪がかかっているみたいで、これまた美しい!

寒い冬の朝に、まだだれも踏んでいない霜柱をキュッキュと踏んで遊んだ日のことを思い出す、ノスタルジックで可憐な「霜ばしら」。品質管理がとにかくむずかしいその繊細さゆえに、10月~翌4月の冬季限定販売となります。
オンライン販売は月に1回程度、公式SNS(X、Instagram、Facebook)で販売開始の告知がされるシステム。告知されるやいなや、数分で売り切れてしまうほどの大人気商品です。告知日は不定期ですが、昨年の傾向を見ると20日前後に翌月発送分の案内をしていることが多かったかと(今年の傾向はわからないので、あくまでご参考程度に!)。ときに抽選販売が行われることもあるので、SNSはよくよくチェックして、お見逃しのないよう……!
また10月~翌4月までは、九重本舗玉澤 本店にて各日朝10時から数量限定販売もされています。幻のお菓子を手に入れるチャンス、仙台に行った際には、ぜひ訪れてみてくださいね。
おいしいもの帖 No.88
霜ばしら
4320円(税込み)~/仙台ほか/おすすめシーン・手みやげや贈答品、来客時のお茶うけに
※10月~翌4月の限定販売。本店での数量限定販売のほか、SNSにて随時オンラインショップでの販売を告知。送料別
https://tamazawa.jp/
SHOP DATA
九重本舗 玉澤 本店
宮城県仙台市青葉区一番町2-3-33 第八藤榮サンモール一番町 1階
TEL:022-399-8880
営業時間:【販売】10:00~18:00【イートイン】13:00~17:00(ラストオーダー/16:30)
休業日:年末年始

『オレンジページ』編集部・ひら
東京都出身。観劇、アンテナショップめぐり、旅行が好き。旅行先ではすきあらば共同浴場に行っています。47都道府県制覇まで、あと3県! うさぎ占いはアンゴラうさぎ。
