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原田泰造さん「役を通して、僕自身もアップデートしていきました」映画「おっパン」

タレント 原田泰造さん
はらだ たいぞう/1970年、東京都出身。トリオ「ネプチューン」のメンバーとして活躍する一方、俳優として数多くの作品に出演。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」、09年ドラマ「ツレがうつになりまして。」、13年NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、18年映画「ミッドナイト・バス」、19年ドラマ「サ道」、24年ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」など。現在、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に三浦庄司役で出演中。
原田泰造/ワタナベエンターテインメント Instagram
役を通して僕自身も〈アップデート〉していきました。
映画では、消せない過去と向き合う姿をお見せします
悪気はないのに、モラハラ、パワハラ全開の言動をしてしまう。周囲の冷たい視線を感じつつも、どうすればいいのか、わからない! 昨年放送されたドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」で、〈昭和脳〉のおっさん・沖田誠が奮闘する姿をチャーミングに演じ、共感の嵐を呼んだ原田泰造さん。
「オファーを受けて、まずは原作の漫画を読んだんです。誠が〈家族のために自分はアップデートしなきゃいけない〉と腹を決めて変わっていく姿勢に感動しちゃって。台本を手にする前に、やりたいと強く思った作品ですね」
一読して「おもしろくて、愛がある」と心に響き、登場人物全員を好きになったと語ります。
「ストーリーを追いながら、誠が素直なおじさんでよかったなぁ、と思ったし、この柔軟さが自分にもあったらなぁ、と。誠は、自分が直すべきところを理解して、がんばって変えていく。役を通して僕もアップデートしていけたし、もっと誠に追いつかなきゃ、という気持ちにもなりましたね」

7月4日から全国公開される映画は、ドラマの後日談。個性豊かな沖田家の面々、誠を一念発起させたゲイの大学生・大地(中島颯 太)らにも試練が訪れます。
「名シーンがいっぱいで。誠の家族も大地くんも、自分の好きなことに対して堂々としているところがかっこいい。人の好みを冷やかさず、尊重する時代になったし、どんどんそうなればいいと思う。自分も含め、昔はデリカシーがなさすぎたんじゃないかなぁ、って」
誠の前には過去にパワハラをした元部下が現われ、不穏な展開に。
「ドラマの時点で、誠は〈アップデート〉しているので、今回は過去とどう向き合うかに重点を置いて演じました」

不器用だけど、家族思いで憎めない。そんな父親役で愛される原田さんですが、子どものころは「お母さんがいればいい」というお母さん子だったそう。「父は威厳があるイメージしかなくて。自分が親になってからは、家にいてもいやがられない存在でいよう、という程度で、いいお父さんになろう、と考えたことはないですね。わが子が帰省してくると、なぜかちょっと緊張しちゃいます(笑)」。
原田泰造さんイチオシ!
和菓子

甘いものが大好き! いまの一番は「あんまき」です
おうちでも、撮影現場でも、原田さんを幸せにするのが和菓子だそう。最近のお気に入りは、しっとり食感の生地に北海道・十勝産小豆のあんこを包んだ〈だるまや〉の「あんまき」。「基本のあんまきはもちろん、チーズあんまき、チョコまきなんかもおいしくて。お店は東京・池上ですが、いろんな場所に出店してて。奥さんが催事場で買ってきてくれるんです」。
これに注目!
「映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」

7月4日(金)より全国ロードショー
監督:二宮 崇
出演:原田泰造、中島颯太(FANTASTICS)ほか
原作:「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」練馬ジム(「LINEマンガ」連載)
配給:ギャガ
原田泰造さんからの直筆メッセージ

●2025年6月現在の情報です。
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撮影/鈴木康史 取材・文/待本里菜 ヘア&メイク/東まり子 スタイリング/上井大輔 [掲載協力]tk.TAKEO KIKUCHI