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吉田 羊さん「パディントンの吹き替え版のオファーは運命。出生の謎にも注目を」

俳優 吉田 羊さん
よしだ よう/福岡県生まれ。小劇場からキャリアをスタートし、2014年ドラマ「HERO」の検事役で全国に知られる存在に。以降もさまざまな舞台、ドラマ、映画に出演し、第39 回日本アカデミー賞優秀助演女優賞、第56 回紀伊国屋演劇賞個人賞など受賞歴多数。22年には自身初の音楽コンサートを開催。著書にグルメエッセイ『ヒツジメシ』(講談社)など。
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吹き替え版キャストのオファーは「運命」!
かわいいパディントンの出生の謎にもご注目を
「モフモフで本当にかわいい!」
俳優・吉田羊さんが夢中になっているのは、世界中で愛されているクマのパディントン。実写版映画シリーズ最新作の日本語吹き替えキャストを務めた吉田さん、じつはパディントンとの共演は念願だったとか。
「去年の夏ロンドンに短期留学していたとき、ホストファミリーから英語教材としておすすめされたのが映画『パディントン』。もう大ハマりして、ロケ地もめぐって。今回お話をいただいたときは『運命だわ!』と思いました」
演じるのは、パディントンの育ての親・ルーシーおばさんが暮らす〈老グマホーム〉の院長・クラリッサ。パディントンにおばさんの失踪を知らせて故郷ペルーに呼び寄せる、物語のカギを握る役どころです。一見親切なのに、ちょっぴりくせのあるクラリッサを演じるのは、オスカー女優のオリヴィア・コールマン。
「オリヴィアのコミカルな演技のおかげで、どこか憎めないのがクラリッサ。彼女のお芝居をヒントにしながらせりふを当てたので、二人の共同作業で役を作るような初めての感覚でした」

本作の見どころの一つ、名画「サウンド・オブ・ミュージック」張りのクラリッサの歌唱シーンでは、吉田さんも見事な歌声を披露!
「最初は『歌うのか……(ため息)』と(笑)。でも小さいころから家族全員で合唱するような家で育ったので、歌うことは好きなんです。かなり練習して臨みました」
くだんの歌唱シーンはほっこり、なごやかな雰囲気。しかしその後、物語は手に汗握る展開へ。山奥のジャングルで明らかになるのは、パディントンの出生の秘密。「そんなエピソード0のような部分にも注目です」と吉田さん。
「テーマは家族の絆。やっぱり大切なかたといっしょに見に来ていただきたいなと思います」

ちなみに映画にも登場するパディントンの大好物といえば、マーマレードサンド。吉田さんのマーマレードサンド的存在は?
「炊きたてのご飯と納豆ですね。ふだんの朝ごはんは、ご飯とおみそ汁、納豆、キムチが鉄板。毎日同じものを食べることで、体調に揺れがなくなりました。これからも続けたい習慣です」
吉田 羊さんイチオシ!
大阪「らくだ坂納豆工房」の〈谷町納豆〉

冷蔵庫に常備するお気に入り食材
無農薬の稲わらにすむ天然の納豆菌で発酵させた納豆。培養した菌よりゆっくり発酵するから、味の変化も楽しめるんです。身元が確かな大豆と稲わらが原料なのも安心。これを包丁でたたいてひき割りにして、キムチ、ごま、りんご酢少々を混ぜて作りおきしています。酵素をこわさないよう、朝ごはんの最後、さめたおみそ汁に入れていただくのがルーティン。最高においしいですよ!
これに注目!
「パディントン 消えた黄金郷の秘密」

– KINOSHITA GROUP CO., LTD. All Rights Reserved.
全国公開中
監督/ドゥーガル・ウィルソン
脚本/ポール・キング、マーク・バートン、サイモン・ファーナビー
出演(日本語吹き替え版)/松坂桃李、古田新太、吉田 羊、三戸なつめほか
吉田 羊さんからの直筆メッセージ

撮影/吉澤健太 取材・文/唐澤理恵 ヘア&メイク/井出真紗子 スタイリング/石井あすか
●2025年4月現在の情報です。