【榎本美沙さん連載】『甘酒蒸しパン』レシピと1歳の誕生日ケーキの作り方【水切りヨーグルトで】
この連載では、同じ食材を取り分けて作る、息子の離乳食と夫婦の大人ごはんと、初めての育児にドタバタしている(笑)、榎本家の様子をお伝えしています。
■息子が1歳を迎えました!
■『甘酒蒸しパン』のレシピ
■1歳の離乳食ケーキの飾りつけアイディア
■甘酒蒸しパンは大人にも
息子が1歳を迎えました!
あっという間の1年でしたが、この1年は毎日が新しいことだらけで、今までにない充実の1年だったように思います。
1年前、出産予定日まであと2週間ほどあった夫の誕生日。
臨月ということもあり、家でささやかに夫リクエストのみそミートソースパスタとケーキでお祝いをしました。なんとその日の夜中、おなかから「バリバリバリ!」という初めて聞く音がしたのです……。
破水かと思い、とりあえず産院に急ぎました。
検査の結果は破水ではなかったものの、念のため朝まで入院して様子をみることに。しかし、子どもの心拍が弱いときがあるということで、次の日の朝にあれよあれよと緊急帝王切開となりました。
子どもがどのような状態なのかわからずとにかく心配でしたが、息子が「オギャー!」という力強い声とともに、この世に生まれてきてくれたときは、気がついたら涙がこぼれていました。まあ、そのとき、気が張っていた状況から安心した私は、自分がおなかを切られているという状況を冷静に理解しまして、血圧が下がり、手術室にアラームが響き渡りました(笑)。
いまだにあのおなかの音の理由は不明なのですが、とにかく、無事に生まれてきてくれたことに感謝です。
そんな私たちも親としてようやく1歳。
日々成長する息子についていけていない感じがしますが、なんとか試行錯誤してやっています。
あらためて、いつも見守ってくださるみなさま、ありがとうございます。
今月の親子食材
「甘酒蒸しパン」のレシピ
記念すべき1歳の誕生日。
せっかくならば食べられるケーキをと思い、“甘酒蒸しパン”を使った離乳食ケーキを準備しました。
じつは、この“甘酒蒸しパン”はわが家の朝ごはんの定番! 大人もおいしく食べられます。
前日が夫の誕生日ということで、夫にも甘酒蒸しパンを(盛りつけただけですが笑)。
『甘酒蒸しパン』のレシピ(赤ちゃん用に甘さ控えめ仕様)
材料(口径7cm程度のプリンカップ 4個分)
甘酒(ストレートタイプ) ……大さじ4と2/3(70ml)
無調整豆乳……大さじ4
米油……大さじ 1
〈A〉
薄力粉……100g
ベーキングパウダー……小さじ1
作り方
(1)ボールに甘酒、豆乳を入れて混ぜ、米油を加えてさらに混ぜる。
(2)Aを合わせてふるい入れ、〈だま〉がなくなるまで、泡立て器で静かに混ぜる(※ふくらみづらくなるので混ぜすぎないように注意します)。
(3)プリンカップに紙カップを重ね、生地を七〜八分目まで流し込む。蒸気がしっかり上がった蒸し器に入れ 、強火で15分ほど蒸す。竹串を刺して生地がつかなければでき上がり。

1歳の離乳食ケーキ(甘酒蒸しパンとヨーグルトのケーキ)

甘さ控えめの“甘酒蒸しパン”を使った、息子の離乳食ケーキの飾りつけアイディアをご紹介。
生クリームはまだ食べられないので、水きりヨーグルトを塗って、野菜やフルーツをトッピングしました! 材料
甘酒蒸しパン……1個(8枚切り食パンでも可)
水きりヨーグルト(ギリシャヨーグルトでも可)
かぼちゃペースト(かぼちゃを蒸してつぶし、ヨーグルトなどを加えてペーストにしたもの)
キウィ(ストローで丸く抜く)
にんじん(「1」の形に包丁で切ってから柔らかく蒸す)
作り方
(1)甘酒蒸しパンの盛り上がっている部分を水平に切り取って7mmほどの厚さに切る。かぼちゃペーストを挟みながら重ねる。
【POINT】
甘酒蒸しパンの代わりに、食パンを型抜きするとより手軽です!
(2)(1)のまわりに水きりヨーグルトを塗り、キウィ、残りのかぼちゃペースト、にんじんを飾る。
40歳おめでとうの甘酒蒸しパンプレート
今回の甘酒蒸しパンは離乳食用に甘さを抑えたものなので、大人用には水きりヨーグルトとジャムを添えます。作り方
甘酒蒸しパンに、水きりヨーグルト、好みのジャム、にんじん(「4」は包丁で切り、「0」は型で抜き、蒸しています。)を添える。
初めてのケーキでしたが、息子は今回も完食!(もちろん夫も完食!)
2人とも節目、あらためておめでとう。これからもよろしくね!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回は11月11日(土)更新の予定です。
また次回も楽しみにしていただけたらと思います。
榎本美沙
料理家・発酵マイスター。発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。 YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、 Instagram(@misa_enomoto)、 夫婦でつくるレシピサイト「ふたりごはん」も人気。最新刊『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)が好評発売中。その他の著書に『今すぐ始められる、毎日続けられる。ゆる発酵』(小社)、『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(主婦と生活社)など。

写真・文/榎本美沙 ヘッダー写真/砂原 文