
だし汁いらずなのに、うまみが凝縮! プロ直伝「たこめし」のレシピ【薬味どっさり】

この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。
今回は【たこめし】です!
シンプルだけど本格的な味に仕上げます!
では、さっそく作っていきまーす!

【其の一】
水で炊飯するべし!
だし汁を使わず、たこの味でおいしく仕上げます!
野本流『たこめし』のレシピ
材料(2〜3人分)

ゆでたこの足……1本(約150g)
米 ……2合(360ml)
しょうがのせん切り……1かけ分
みょうが……2個
青じその葉……4枚
〈A〉
しょうゆ……大さじ1と1/2
日本酒……大さじ2
塩……小さじ1/2
作り方
(1)
青じそはせん切り、みょうがは縦半分に切って斜め薄切りにして混ぜておく。


(2)
たこは見た目や食感が気になる場合は足の先を切り、一口大のそぎ切りにする。


米は洗ってざるに上げ、水をきっておく。

(3)
炊飯器の内がまに(2)の米とAを入れる。

水を2合の目盛りまで加えて、

たこ、しょうがのせん切りを加えて炊飯する。


(4)
さっくりと混ぜて器に盛り、①をのせる。



『たこめし』のでき上がり!

たこのうまみと食感を楽しめます!
たっぷりの薬味が、さらにおいしくしてくれます。
1杯目はそのままで……、

2杯目は薬味をたっぷりのせて食べる……、なんてのもいいですね♪

もしも冷凍した実山椒の塩漬けがあれば、いっしょに炊き込んでもおいしいですよ。
だし汁を使わないたこめし、ぜひ作ってください!
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は『赤ウニ』です。

九州でとれる夏が旬のウニです。他のウニと比べると水深の深いところに生息しており漁獲量も少ないため幻のウニとも呼ばれます。
水分も少なく濃厚で上品な味で独特の甘みのあるウニです。バフンウニ、ムラサキウニを凝縮させたようなおいしさです。
さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は9/13(金)。寿司屋が教える万能「煮きりしょうゆ」の黄金比をご紹介します。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi

写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太