初めてトライするお菓子でも失敗知らず。そんな素材の配合が、「黄金比率」です。
黄金比率で作る『基本のパウンドケーキ』の人気レシピ。材料4つでプロの味
シンプルだから作りやすい
パウンドケーキ
の
黄金比率
バター
100
g
砂糖
90
g
卵
90
g
薄力粉
100
g
どっしりとした存在感がありながら、
きめが細かく、やさしい食感。
生地をていねいに泡立てて混ぜることで、
別格の仕上がりに。
パウンドケーキ

材料(約18×8× 高さ6㎝のパウンド型1台分)
バター(食塩不使用)
100g
グラニュー糖(または上白糖)
90g
卵
正味90g※
薄力粉
100g
※卵(Mサイズ)2 個は90gを超え、分離の原因になるので、必ず90gを計量して。
おいしく作るためのポイント
パウンドケーキはフランス語で「カトル(4)カール(1/4)」。
〈4つの材料が同量ずつ〉という意味ですが、
ここでは、分離しにくくするために卵を、ほどよい甘さにするために砂糖を、
それぞれ少し減らした配合にしています。
バターと卵を泡立てた気泡でふくらむので時間をかけて念入りに泡立てましょう。
粉を加えてからつやが出るまで混ぜるのも、きめを整えるのに欠かせない作業です。
今回使った型は
約18×8× 高さ6cmのパウンド型。紙製の使いきりタイプの型で代用可。

下準備
●
霧吹きを準備する。
●
型に合わせてオーブン用シートを敷く。
●
バターは室温にもどす(溶かさないように注意)。
●
卵2個は室温にもどしてから溶きほぐし、90gを計量する(卵が冷たいと分離する原因になる)。
●
オーブンは170℃に予熱する。
作り方
1
ボールにバターを入れ、ゴムべらで練って柔らかくしてから、グラニュー糖を加えてすり混ぜる(a)。ひとまわり大きいボールに冷水※を入れて重ねる。ボールの底を冷水に当てながら、ハンドミキサーの高速で3分ほどしっかりと泡立てる。白っぽくふんわりとしたクリーム状になればOK(b)。
※保冷剤を入れた水がちょうどよい。氷水の場合は、バターが固まらないよう、ときどきはずしながら作業する。

2
冷水に当てたまま、溶いた卵を4回に分けて加え、そのつどハンドミキサーの中速で2分ずつしっかりと泡立てる。途中、ゴムべらでボールの側面についた生地を落としてひとまとまりにする(卵を一度に加えたり、泡立てがたりなかったりすると、分離しやすくなるので注意)。

3
②のボールを冷水からはずし、薄力粉を万能こし器でふるい入れる。ゴムべらをボールの中央に切るようにして入れ、底からすくい上げて返し(a)、ボールを手前に90度回す(b)。同じ動作を繰り返し、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

4
粉っぽさがなくなったところからさらに50回、つやが出てなめらかになるまで、③と同様に混ぜる(生地のきめが細かくなり、口当たりがよくなる)。

5
④の生地を少量ゴムべらですくい、型の四隅に入れてから、残りを入れる。中央がへこみ、両端が型の高さと合った逆さまのアーチ状になるように、ゴムべらで表面をならす。オーブンの天板にのせ、霧吹きで生地の表面に水をさっと吹きかける(こうすると、表面に砂糖の白い斑点が出にくくなり、また、乾燥を防いでふっくらと焼き上がる)。

6
170℃のオーブンの下段に入れ、45~50分焼く。途中15分ほどで表面が平らになったらいったん取り出し、包丁で中央に1本浅く切り目を入れる(焼き上がったときにきれいな割れ目ができる)。中央に竹串を刺してみて生地がついてこなければ焼き上がり。取り出し、シートごと型からはずして網の上でさます。
(1/8量で194kcal)


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