【災害時自力で生き延びるハック】10日分の食料備蓄と現金9999円を用意する理由
地震や豪雨などによる停電や断水は、いつ起こるかわかりません。もしものときに慌てないために、普段からどんな備えをしておけばよいのでしょうか。
今回は、国際災害レスキューナースとして活躍する<防災のプロ>辻直美さんに、10日分の備蓄や常時9999円の現金準備など、非常時を乗り切るために備えておきたいことを教えていただきました。
ライフラインが止まってから10日乗り切るための備えが大事

地震以外でも異常気象による大雨や洪水などの災害も増えている昨今。大きな災害が発生した際にはインフラも被害を受け、停電や断水が発生し、生活に甚大な影響を与えます。
「2018年の大阪府北部地震で被災した際、わが家では電気は1週間、水道は2週間止まりました。災害が発生するエリアにもよりますが、最初の10日間を自力で乗り切れば、給水活動や支援物資が本格化してくるので、まずは10日間程度生き延びられるだけの備えが必要です」(辻直美さん)。
食料の備えについても10日間を意識することが大事。
「ふだん食べているお米や子どものお菓子、レトルト食品や缶詰を少し多めにストックしておけばOK。非常時こそ、食べ慣れているもののほうが心の安定にもつながります」(辻直美さん)。
停電するとATMも使えなくなる!

意外と見落としているのが、停電するとコンビニなどのATMやレジが使えなくなること。 お金を引き出せなくなるだけでなく、買い物のお釣りも出なくなるので、日ごろからある程度の現金を備えておきましょう。また、公衆電話は停電時でも使えるので、スマホのバッテリーが切れたときに備えて、小銭があると安心です。
「私は非常時でもあらゆる支払いに対応できるよう、9999円を常に用意しています」(辻直美さん)。
10日分の食料備蓄と、ATM停止に備えた9999円の現金準備は、今日からでも始められる大切な防災対策です。万が一の時に自分と家族を守るためにも、日頃の備えや小銭のストックを見直しておきましょう。

国際災害レスキューナース。阪神・淡路大震災を経験したのを機に災害医療に目覚める。被災地での過酷な経験をもとに、本当に使える防災術を講義や講演、メディアなどで精力的に発信中。著書に『レスキューナースが教える 最強版プチプラ防災』(扶桑社)など。
(『オレンジページ2026年9月2日号』より)
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監修/辻 直美 イラスト/てぶくろ星人 取材・原文/佐々木紀子 文/こうらえりこ








