【6月の歳時記】入梅・夏越の大祓・和菓子の水無月はいつ?行事室礼研究家が解説
気がつけばもう6月。町のあちこちで紫陽花がきれいに咲いているのを見かけるようになりましたね。「梅雨」という言葉は、中国で梅の実が熟すころに降る雨から伝わったという説があります。梅仕事の季節であり、一年の半分が終わる節目の月でもあります。
6月の和風月名は「水無月(みなづき)」。梅雨の時期なのに「水が無い」と書くのは、無は「~の」を表し、「田んぼに水を引く月(水の月)」に由来するという説が有力です。 一方、雨が多く地上に降り、天に水がなくなる意味という説も。
入梅(にゅうばい)

暦の上では梅雨入りの目安とされる入梅。例年では6月11日ごろにあたります。実際にはその年ごとに梅雨入りする日はまちまちですが、昔は農作物の収穫にかかわるため、雨季の目安を知っておく必要があったのです。梅は、一年でもこの時期にしか出回らない季節限定の果実。雨降りの日には、ゆっくりと梅仕事を楽しむのも、すてきな梅雨の過ごし方です。
夏越しの祓(なごしのはらえ)

過ぎた半年間の汚れや罪をはらい、今後半年間をすこやかに過ごせるように願う日。6月の終わりと12月の終わりにそれぞれ「大祓(おおはらえ)」があり、6月は「夏越の大祓」、12月は「年越の大祓」と呼ばれます。神社では境内に設置された大きな茅(ち)の輪をくぐり、身を清めます。ういろう生地に小豆を散らした三角形の和菓子「水無月(みなづき)」は、この日にいただく厄払いのお菓子です。
6月は梅雨による体調の変化も起きやすい時期ですが、今年は夏越の大祓で茅の輪をくぐり、心も体も一度リセット。暑い夏を乗り切るパワーを蓄えてみてはいかがでしょうか。

(オレンジページ刊行『旬のおかずカレンダー』より)
教えてくれたのは……広田千悦子さん
日本の行事室礼研究家。北海道出身。歳時記やしきたり、年中行事、四季折々の暮らしなどを、エッセイを通して表現しつづける。日本の行事や習わしの由縁などにふれ、自分らしいしつらいを試みていく稽古「季節のしつらい稽古」を主宰。中日新聞・東京新聞の生活面で「くらし歳時記」を連載中。
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歳時記監修/広田千悦子 イラスト/北原明日香 文/編集部・谷本、藤澤







