
【今日は和菓子の日】6月の和菓子『水無月』って知ってる?/ワタナベマキさんレシピ

ういろう生地に小豆をのせて、三角形に切り分けた『水無月(みなづき)』。
京都では古くから、氷に見立てたその形に、暑気払いの願いを込めて親しまれてきたそうです。
6月16日の「和菓子の日」は、そんな涼やかな一品がいちばん似合う季節。
今回は、人気料理家・ワタナベマキさんに、やさしい味わいを家庭で楽しめるレシピを教わりました。
『水無月』のレシピ

材料(約15×12×高さ2.5㎝の耐熱のバット1個分)
米粉(製菓・料理用)……80ɡ
グラニュー糖……80ɡ
塩……少々
サラダ油……少々
甘納豆(あれば小豆)……90~100ɡ
下準備

せいろ(または蒸し器※ )用の鍋にたっぷりと湯を沸かし、充分に蒸気が上がるまで熱しておく。
※蒸し器の場合は、水滴が落ちるのを防ぐため、鍋のふたをふきんで包み、四隅をつまみのところで結ぶ。
作り方
(1)米粉、砂糖、塩を混ぜる

口径20㎝くらいのボールに米粉、グラニュー糖、塩を入れ、泡立て器で混ぜる(こうすると水を加えたとき、だまになりにくい)。
(2)水を加え、よく溶き混ぜる

水3/4カップを少しずつ加え、そのつど泡立て器でなじませながらよく混ぜる。粉っぽさがなくなればOK。
(3)バットに流し入れる

バットにサラダ油をペーパータオルで薄く塗り広げる。 (2)の生地をもう一度混ぜ、茶こしでこしながらバットに流し入れる。こした生地は、大さじ3を取り分けておく。
(4)蒸して粗熱を取る

せいろまたは蒸し器にバットごと入 れ、蒸気の上がった鍋にセットする。 ふたをし、強火で13分ほど蒸す。 火を止め、取り分けておいた生地を表面に流し入れ、甘納豆を全体に散らす(やけどに注意)。再びふたをし、7 〜10分蒸す。
(5)バットからはずして切る
オーブン用シートをバットよりひとまわり大きく切る。バットの側面とういろうの間にバターナイフ(なければ小さめのナイフなど)を差し込み、バットの側面を一周する。そのままバットの底にバターナイフをそっと差し入れ、ういろうを持ち上げてバットからはずす。12等分の三角形に切る。
ひと口食べれば、つるんとしたのどごしとやさしい甘さに、心までほっと和みます。
この時季ならではの味わい、ぜひおうちで楽しんでみてください。
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料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/三村健二 文/池田なるみ