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相続した実家が売れない!更地はむしろお金がかかる?実家じまいのQAをプロが指南

相続をきっかけに始まる〈実家じまい〉。しかし、いざ売却を進めようとしても、思うように進まないことも。

費用や手続き、選択肢をあらかじめ知っておくことで、いざというときの判断もしやすくなります。今回は、売却できなかった場合の対処法について、相続実務士の曽根恵子さんに教えていただきました。

実家が売却できなかった場合は?

売却しようとしてもなかなか買い手がつかない場合、不動産会社にそのまま買い取ってもらったり、 国や自治体の制度・サービスを利用したりと、さまざまな方法があります。

「相続土地国庫帰属制度」を利用する

土地を国に引き取ってもらう制度。一定の審査と負担金が必要で、建物がある場合は取り壊して更地にする必要があります。

「空き家バンク」に登録する

自治体が運営する空き家のマッチングサービス。売買物件、賃貸物件の両方に対応。

不動産会社による買い取り

不動産会社が買い手となるので、すぐ現金化できるのがメリット。ただし一般相場の6~7割になることが多い。

「とりあえず更地」は、逆にお金がかかることも

「古い家は壊したほうが売りやすい」と考えがちですが、判断は慎重に。まず解体には、150 万~300 万円の費用がかかるうえ、建物を壊すと土地の固定資産税の軽減措置(住宅用地特例)が受けられなくなり、翌年から税金が最大6倍になることも。長期間売却できない場合、税金が大きな負担となります。

売却できない場合でも、選択肢はひとつではありません。将来に向けて慌てないためにも、今のうちから備えておくことが安心につながります。

※2026年2月20日時点の情報です。

教えてくれたのは……曽根恵子さん

相続実務士®。公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、「株式会社夢相続」代表取締役。相続実務士の創始者として、これまで1万5000件以上の相続相談に対応。講演やセミナー、メディア出演など多方面で活躍。監修書に『 実家問題がすべて解決する本 』(扶桑社)などがある。

『オレンジページ』2026年4月2日号より)

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監修/曽根恵子 イラスト/沼田光太郎 取材・原文/太田順子 文/池田なるみ