自分の老後を見据えた実家じまい!【3年以内の売却】を相続実務士が4ステップで解説
親の高齢化や自分自身の老後を見据え、「実家じまい」を考える人が増えています。
実家を売却する場合は、「3年」がひとつの目安に。節税につながる特例もあるため、早めに動くことが大切です。ただし、思いつくままに動くと、思わぬ出費やトラブルをまねいてしまうことも。
そこで今回は、相続実務士の曽根恵子さんに、実家売却の流れを4つのステップで解説していただきました。
実家を売却するなら、3年を目安に
相続開始から3年が経過する年の年末までに、一定の条件を満たす家屋や土地を売却すると、譲渡により得た所得から最大3000万円を控除できる「空き家の発生を抑制するための特例措置」が適用されます。大きな節税効果が期待できるため、実家を売却する場合はこの期限を意識して進めましょう。
実家じまいの進め方は?
まずは相続人をはっきりさせ、実家を「売る・貸す・ 住む」など、今後の方針を家族で共有することから始めましょう。そのうえで、できるだけ早い段階で 専門家に相談するのが近道。時間のかかる荷物整理や隣地との境界確認は、優先順位を決めてとりかかるのがコツです。
STEP1 所有者と方針を決定する
「だれが相続するか」を明確にする。共有名義での相続は、売却時に全員の同意が必要で、トラブルのもとになりやすいため避けるのが無難。「残すか・手放すか」の方針を家族で明確にする。
STEP2 専門家や業者へ相談する

方針が定まったら、不動産会社をはじめ、各分野の専門家に相談を。無料相談や見積もりを活用し、依
頼先を比較検討する。
【実家じまいにかかわる専門家】
不動産会社(仲介)
司法書士(登記・名義変更)
税理士(相続税・節税)
遺品整理・不用品回収業者など
STEP3 隣地との境界確認と近隣対応
土地の範囲を確定する「測量」と、隣地所有者との合意は、売却や相続をするうえで不可欠。境界確認には数カ月かかることもあるため早めの着手を。 ※土地の境界確認書や確定測量図があれば不要。
費用の目安/50万~100万円
STEP4 荷物を整理する

貴重品や思い出の品を自分たちで選別したあと、残りを専門業者に一括依頼するのが効率的。
費用の目安/30万~100万円(広さや物量による)
「3年」という目安を意識することが、実家売却をスムーズに進めるポイントに。できることから少しずつ、家族で話し合いを始めてみてください。
※2026年2月20日時点の情報です。
教えてくれたのは……曽根恵子さん

相続実務士®。公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、「株式会社夢相続」代表取締役。相続実務士の創始者として、これまで1万5000件以上の相続相談に対応。講演やセミナー、メディア出演など多方面で活躍。監修書に『 実家問題がすべて解決する本 』(扶桑社)などがある。
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監修/曽根恵子 取材・原文/太田順子 イラスト/沼田光太郎 文/池田なるみ









