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堂本光一さん『声だけで演じるからこそ、その人の人生が伝わるかを考えつづけています』
歌手・俳優 堂本光一さん
どうもと こういち/1979年生まれ。兵庫県出身。12歳で芸能界に入り、93年に堂本剛とともに男性アイドルデュオ「KinKi Kids」として活動を開始。97年にシングル「硝子の少年」とアルバム「A album」でCDデビューし、以降もコンスタントにヒットを重ねる。ミュージカル「SHOCK」シリーズでは主演・座長を務め、舞台俳優としての評価も高く、歌手・俳優として幅広く活躍している。2025年からは、ユニット名を「DOMOTO」に改め、音楽・舞台・映像作品など多岐にわたる表現を通して精力的に活動中。
堂本光一|STARTO ENTERTAINMENT Instagram
声だけで演じるからこそ、
その人の人生が伝わるかを考えつづけています
エンターテインメントの世界において、演劇やミュージカルでは、全身を使って感情や関係性を伝えていきます。しかし、アニメのアフレコで頼れるのは声だけ。堂本光一さんは自分の声について、「明るいというより、どちらかというとマイナーな声」と表現します。
「舞台も声優も、声を使う仕事であることに変わりはありません。ただ、違うのは、どこまでを声にのせるかということ。アニメでは声がすべてになるからこそ、声の鳴らし方や、どこで感情をのせるかを、より細かく考えることを大事にしました」

今回「劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編」で演じたのは、海底の国【カイエン国】の大臣、ゾドン。シリーズのなかで初めて登場するオリジナルキャラクターゆえに、声で「どんな人なのか」を伝えなければなりません。
「やりすぎてもいけないし、抑えすぎても伝わらない。音響監督と相談しながら探っていく作業は、すごく繊細で楽しい時間でした」
声をどんなふうに共鳴させ、どんなトーンで響かせていくのか。役によっても、シーンによっても、ポイントは違うもの。状況に合わせて、とことん自分の声と向き合うことが必要とされました。「情景が見えないなかで、セリフを言っていく作業の積み重ね。見えないからこそ、演じる人物の人生をしっかり声にのせていくことを大切に演じました」と話します。

今回演じたゾドンは、いわゆるヒール役。自分とはかけ離れた人物だからこそ楽しかった、とも。
「ヒール役って、役者なら一度はやってみたいものですよね。今回のビジュアルを見たときには、『おー、ひげ生えてるな』と思いました(笑)。自分は全然ひげが似合わないので、そういう面でもまったく違う人物。この仕事は、自分ではないだれかになれることが、醍醐味でもあるんです」
今作を通じ、堂本さんはあらためて「声」の奥行きを感じたそう。見えないからこそ、想像に委ねられる部分がある。すべてを説明しない余白が、物語を豊かにすることもある。「声からどういう印象を受け取るかは、見た人それぞれでいいと思っています」。そう語る声は、静かだけれど、確かな手ごたえを含んでいました。
堂本光一さんイチオシ!
F1 鑑賞
極限まで突き詰めた世界にひかれます
堂本さんが幼いころから魅了されているのが、F1という世界。「小さいころ、近所に車好きなお兄さんがいて、その影響が大きいと思います。F1って、すべてを突き詰めた究極の世界だと思うんです。ほんのわずかな差、0.1秒を縮めるために、チーム全体が情熱を注いでいる。その世界観にひかれるんですよね」。レースの魅力は、速さだけではありません。「世界で走れるドライバーはたった20人。その人たちしか立てない場所があるという事実にも、ぐっときます」。憧れという言葉だけでは言い表せない、絶対に手の届かない世界。その距離感も含めて、F1は堂本さんにとって特別な存在のようです。
これに注目!
「劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編」
2026年2月27日(金)より全国公開
声の出演/岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、泊 明日菜、大西沙織、堂本光一ほか
原作/川上泰樹・伏瀬・みっつばー
「転生したらスライムだった件」(講談社『月刊少年シリウス』連載)
ストーリー原案・監修/伏瀬
監督/菊地康仁
脚本/根元歳三、菊地康仁
アニメーション制作/エイトビット
製作/転スラ製作委員会
配給/バンダイナムコフィルムワークス
●2026年1月現在の情報です。
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撮影/鈴木康史 取材・文/晴山香織 ヘア&メイク/odaira mak(i hair make apple) スタイリング/渡邊奈央

















