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加湿器どう選んだらいい?加湿方式の違いやPOINT/編集部が推す人気『加湿器』15選

暖房を使う季節になると、喉や肌の乾燥など、空気の乾きが気になり始めますよね。そんなときに心強い存在が「加湿器」ですが、いざ選ぼうとすると種類や機能が多く、迷ってしまう人も少なくありません。
この記事では、加湿方式の違いや選び方の基本をわかりやすく解説しながら、オレンジページ編集部のおすすめ加湿器をご紹介。乾燥シーズンを快適に乗り切るための、ぴったりの一台を見つけてくださいね!

教えてくれたのは…
島本 美由紀シマモト ミユキ
料理研究家・ラク家事アドバイザー

料理研究家・ラク家事アドバイザー・防災士。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、身近な食材で手軽においしく作れるレシピを提案。冷蔵庫収納や食品保存、食品ロス削減アドバイザーとしても活動し、テレビ番組や雑誌に数多く出演。著書は80冊を超える。

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加湿方式の違いとは?どう選び分けるの?

暖房を使う季節になると、同じ広さの部屋でも「乾燥の進み方」や「加湿の効き方」に差が出ます。
その違いを生む大きな要因が、加湿器の「加湿方式」です。
加湿方式によって、加湿スピード、電気代、衛生面、手入れの手間が大きく異なるため、生活スタイルに合った方式を選びましょう。

加湿方式で向き不向きがある

家庭用加湿器は、主に4つの方式に分類されます。それぞれの方式は「どんな部屋で」「どれくらいの時間」「誰が使うか」によって向き不向きが分かれます。

スチーム式加湿器

スチーム式は、水をヒーターで加熱し、沸騰させた蒸気を放出する方式です。水を煮沸するため雑菌が繁殖しにくく、衛生面に優れている点が特徴。加湿能力が高く、短時間で湿度を上げやすいため、乾燥しやすい冬場のリビングなどにも適しています。
一方で、ヒーターを常時使用するため消費電力がやや高く、加湿中の電気代は1時間あたり約5〜15円程度になる場合も。また、吹き出し口が高温になるため、設置場所には注意が必要です。

気化式加湿器

気化式は、水を含ませたフィルターに風を当てて自然気化させる方式です。ヒーターを使わないため消費電力が非常に低く、電気代は1時間あたり約0.1〜0.5円程度とされています。吹き出し口が熱くならないため、安全性を重視したい家庭でも使いやすい方式です。
ただし、加湿スピードは穏やかで、部屋が乾燥しきった状態から一気に湿度を上げる用途には向きません。フィルターは定期的な洗浄や交換が必要です。

超音波式加湿器

超音波式は、超音波振動によって水を細かなミスト状にして放出します。構造がシンプルなため本体価格が比較的安く、静音性に優れているモデルが多いのが特徴です。消費電力も少なく、省エネ性も高い傾向があります。
一方で、水を加熱しないため、タンクや水受け部分の清掃を怠ると雑菌が繁殖しやすくなりますよ。毎日の水交換とこまめな掃除が前提となる方式です。

ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド式は、「気化式+温風」または「超音波+加熱」を組み合わせた方式です。必要なときだけヒーターを使うため、加湿スピードと省エネ性のバランスに優れています。湿度に応じて運転を自動で切り替えるモデルも多く、リビングなど広い空間にも対応しやすいのが特徴。
構造が複雑になるため、本体価格はやや高めで、手入れが必要なパーツも複数ある点は確認が必要です。

おすすめの加湿器の選び方

加湿器選びで失敗しやすい理由のひとつが、「何を基準に選べばよいか分からない」ことです。ここでは、加湿器選びで特に重要となるポイントを解説します!

部屋の広さに合わせて選ぶ

加湿器の性能を見る際に必ず確認したいのが、「適用床面積」と「定格加湿能力(mL/h)」です。部屋の広さに対して能力が不足すると湿度が上がらず、反対に能力が高すぎると結露やカビの原因になります。
また、木造和室とプレハブ洋室では必要な加湿量が異なる点にも注意が必要です。

6畳前後の部屋に合う加湿力

6畳程度の個室では、プレハブ洋室で約200mL/h、木造和室では300mL/h前後が目安です。木造和室は湿気を吸収しやすいため、同じ畳数でもやや余裕のある加湿能力を選ぶと安定しやすくなります。

8畳〜10畳の寝室・子ども部屋

8〜10畳では、300〜350mL/h程度の加湿能力が推奨されます。就寝中に長時間使用する場合は、途中で給水が必要にならないよう、タンク容量にも注目すると使い勝手がアップしますよ。

リビングで使う場合の注意点

12畳以上のリビングでは、700〜900mL/h以上の加湿能力が必要になります。吹き抜けや広めの空間では、1000mL/hを超えるモデルが適しています。床への直置きは結露の原因になるため、床から30cm〜1m程度の高さに設置するのが適切です。

使う時間帯と置き場所で選ぶ

加湿器は「いつ・どこで使うか」によって、重視すべき性能が変わります。就寝中なのか、日中のリビングなのか、あるいは個人の作業スペースなのかを想定して選ぶことで、過不足のない性能を選びやすくなりますよ。

寝室で使う場合に重視したい「静音性」

就寝中に使用する場合、運転音が睡眠を妨げないことも大切ですよね。一般的に、運転音が30dB以下であれば、ささやき声程度とされ、気になりにくいとされています。
さらに、操作パネルの表示を暗くできる「減灯機能」や、弱運転に切り替える「静音モード」があると、光や音による刺激を抑えられます。

日中リビングで使う場合の加湿力

リビングでは、帰宅直後や暖房使用時など、短時間で湿度を上げたい場面が多くなります。そのため、加湿スピードが速いスチーム式やハイブリッド式がおすすめ。また、長時間運転するケースが多いため、タンク容量が4L以上あるモデルを選ぶと、給水回数を減らすことができます。

在宅ワーク・デスク周りでの使いやすさ

デスク周りなどのパーソナルスペースでは、加湿範囲が限定されるため、コンパクトな超音波式がぴったり。USB給電式や充電式のモデルであれば、パソコン周辺でも使いやすく、省スペースで設置できます。

給水のしやすさを確認しよう

加湿器は使用頻度が高いため、給水作業のしやすさを確認しておくとよいでしょう。タンクを取り外して給水するタイプに加え、近年は本体上部から直接水を注げる「上部給水タイプ」も増えています。シンクが小さい家庭や、重いタンクを持ち運びたくない場合は、上部給水タイプのほうが扱いやすいですよ。

お手入れのしやすさもチェック

加湿器は、水を使う家電である以上、定期的な手入れが欠かせません。手入れの手間は方式や構造によって異なるため、購入前に確認しておくことが大切です。

毎日洗う必要があるパーツはあるか

基本的に、給水タンクの水は毎日交換し、タンク内を軽く洗うことが推奨されています。特に超音波式は雑菌が繁殖しやすいため、タンクだけでなく水受けトレーの拭き取りも必要です。
一方、スチーム式はフィルターを使わない構造が多く、日々の手入れは水の入れ替えと乾燥が中心になります。

フィルター交換の頻度

気化式やハイブリッド式では、加湿フィルターの定期的な洗浄や交換が必要です。交換目安はメーカーによって異なりますが、1シーズンごと、または数年単位での交換が必要とされるモデルもあります。フィルターの価格や入手しやすさも、長期使用を考えるうえで確認しておきたいポイントですね。

カビ・雑菌対策も重要

加湿器には必ず水道水を使用することが推奨されています。水道水に含まれる塩素には、雑菌の繁殖を抑える効果があるためです。
また、抗菌加工のタンクや、UV除菌機能、銀イオン(Ag+)を用いた抗菌パーツを備えたモデルを選ぶことで、衛生管理の負担を軽減できます。

編集部おすすめ!人気『加湿器』15選

ここからは、数ある加湿器の中から、「加湿力」「手入れのしやすさ」「安全性」「使い勝手」などを総合的にチェックし、編集部が本当に使いやすいと感じたモデルを厳選してご紹介します。
それぞれの特徴やおすすめポイントを参考に、暮らしにフィットする一台を選んでみてください!

引用:アイリスオーヤマ

ヒーターで煮沸した蒸気を出すので、菌の繁殖が抑えられてとにかく衛生的。一番の感動ポイントは「フィルターレス」で、面倒な交換作業が一切ないこと! 水が通るパーツは丸洗いでき、フッ素加工タンクはスポンジでなでるだけで汚れが落ちます。
「おやすみモード」は水をわずかに残して止まるので、汚れのこびりつきまで防いでくれる徹底ぶり。上から直接給水するのも、取っ手付きタンクで運ぶのも自由自在で、ストレスなく使い続けられます。

引用:BRUNO

すっきりとしたおしゃれなデザインで、インテリアにすっと馴染む一台です。4Lの大容量タンクは、一日中つけっぱなしでも水切れを気にせず過ごせるのが心強い。パネル操作で湿度を5%刻みで設定できるので、いつでも自分好みの快適な空間をキープできます。
2段階のライトやアロマ対応、光量を抑えるナイトモードなど、リラックスタイムへのこだわりも満載。ベースからタンクを外してサッとお手入れできるので、大容量でも使い勝手がよいですよ。

引用:象印マホービン

「清潔さと楽さ」を極めた名品です。沸騰させたきれいな蒸気を、約65℃まで冷まして放出。フィルター不要かつフッ素加工の広口容器なので、お手入れもサッと拭くだけで驚くほど簡単です。
水アカであるカルシウムやミネラルなどの汚れも「クエン酸洗浄モード」で一発解決。チャイルドロックや転倒湯もれ防止構造など、安心設計もきちんと備えています。この手のかからなさは、一度使うともう手放せません。

引用:山善

インテリアに馴染む絶妙な「くすみカラー」がとにかく可愛くて、置くだけでお部屋がパッと垢抜けます。ヒーターで沸騰させるスチーム式なので、衛生面もパワフルさも抜群。加湿量はシーンに合わせて2段階で切り替えられます。
便利なのが、フタを開けてそのまま注げる「上部給水」タイプ。ヒーターとタンクが一体化したシンプルな構造なので、洗う部品が少なくてお手入れも簡単です!

引用:ニトリ

寝室にぴったりの、コンパクトな一台です。超音波式でミストがすぐ出るうえ、水タンクに直接アロマオイルを入れられるので、お気に入りの香りに包まれてリラックスできます。
水の残量が一目でわかる窓や、ナイトライト代わりになるLEDなど、使いやすい工夫がたくさん。抗菌樹脂タンクで衛生面にも配慮されており、最長31時間(弱モードの場合)の連続運転が可能です。切タイマー付きなので、就寝時も安心。コンパクトながら「欲しい機能」がぎゅっと詰まった、冬の夜の強い味方です。

※一部離島では別途手数料がかかります

引用:パナソニック

電気代をおさえたい、という方におすすめの一台。1か月の電気代が約60円※〜と家計に優しく、吹き出し口も熱くならないので子供がいても安心です。菌が乗れないほどの微細な粒子で、清潔に加湿してくれます。
さらに「ナノイー」でお肌のうるおいをサポート。フィルターは10年交換不要で、月1回の押し洗いでよいため手間もかかりません。左右どちらからでも入るタンクや静かな「おやすみモード」など、使い勝手のよさにも満足しています!

※「強」モード時。消費電力8W。電力料金めやす単価31円/kWh(税込)[2022年7月改定]。1日8時間運転×30日で計算(パナソニック調べ)。

引用:スリーアップ

スチーム式と超音波式の「いいとこ取り」をした、ハイブリッドモデルです。清潔な蒸気でうるおすスチーム、電気代を抑える超音波など、シーンに合わせて3つの加湿方式を使い分けられるのが便利! パワフルかつクリーンなミストが、お部屋をすばやく満たしてくれます。
ふたを外して注げる上部給水やリモコン操作など、使い勝手も抜群。湿度設定やタイマー機能も充実しており、リビングから寝室までこれ一台で理想の空間が整います。デザインも洗練されているので、インテリアにこだわりたいかたにもぜひ選んでほしい一台です。

引用:SwitchBot

「加湿器もスマホで賢く管理したい」という方にイチオシのスマート家電です。気化式なので21畳の大空間をパワフルに潤しながら、電気代は驚くほど経済的。最大の特徴は、フィルターを洗濯機で丸洗いできるメンテナンスの楽さ!「宙吊りフィルター」や「自動乾燥」など、カビを徹底的に防ぐ抗菌技術も満載です。

さらに便利なのがアプリ連携。布団の中から声で操作したり、帰宅前に湿度を整えたりと自由自在です。4.5Lの大容量タンクは、1日8時間使っても給水は3日に一度でOK。動作音も睡眠を妨げないほど静かで、安全性にも配慮された、まさに次世代の加湿器です。

引用:Blueair

空気清浄機の名門ブルーエアから、ついに登場した初の加湿器です。「清潔さとお手入れのしやすさ」へのこだわりがつまっており、タンクとフィルターを完全に分離した独自構造で、ぬめりや雑菌の不安を解消。さらにUVライトで水中の菌を抑制し、気化式ならではの微細なミストで部屋中を隅々までうるおしてくれます。
驚きなのが、タンクは食洗機、加湿フィルターは洗濯機で丸洗いOKということ! これなら常に清潔を保てますよね。3段階のベッドライトやアロマ機能も備え、ナイトモードは稼動を忘れるほど静か。北欧デザインもおしゃれな、おすすめの加湿器です♪

引用:ドウシシャ

「加湿器もお釜のように洗えたらいいのに」という願いを叶えた一台。水タンクと上蓋を丸ごと取り外して洗えるので、常に清潔さをキープできます。
独自のガード構造で吹き出し口が熱くなりすぎず、マグネットプラグも採用しているので、子ども部屋でも安心して使えますよ。音も静かなので、寝室の乾燥対策にもぴったり。コンパクトで「手入れのしやすさ」を最優先したいかたにすすめたい商品です。

引用:シャープ

上から注ぐのも、トレーを外して運ぶのもOKな「どっちも給水」が便利。水位がランプと音、さらに半透明のトレーでひと目でわかるのも親切です。シャープ自慢の「プラズマクラスター7000」搭載で、除菌・消臭しながら清潔に加湿してくれます。
幅約27cmとA4サイズほどのスペースに置けるスリム設計。ヒーターレスの「エコモード」を使えば電気代を約85%もカットできる、家計への優しさも魅力です。パーツを細かく外して洗えるので、お手入れもラクにできます。

引用:Airdog

この加湿器の最大の特徴は、オゾンでタンク内の水を強力に除菌する機能。フィルターのカビ抑制まで徹底しているので、常に清潔な水で加湿できる安心感が違います。
気化式なので、床や書類が濡れる心配もありません。オートモードにおまかせすれば、部屋の湿度を検知して常にベストな状態をキープ。フィルターは自宅で水洗いできて交換不要、電気代も一日わずか数円〜とコスパも抜群です!

引用:cado

「加湿器のお手入れがとにかく面倒!」というかたに朗報な、画期的な一台です。独自のハイブリッド技術「クリーンヒート」を搭載し、12時間に一度、自動で加熱除菌。なんと1シーズン(約90日間)も毎日のお手入れなしで、清潔さをキープできるというから驚きです。
さらに、必要な部分だけを効率よく温める設計で、電気代は従来のスチーム式の約1/6と超省エネ! 加熱式の安心感と超音波式のコスパを両立した、まさに理想形の加湿器です。

引用:ダイニチ工業

パワフルなのに驚くほど静かな、ハイエンドモデルです。最大の特徴は、面倒なお手入れを「ポイ捨て」で解消できること。汚れが溜まるトレイに使い捨てカバーを採用し、1シーズン洗わず交換するだけで清潔を保てます。
タンクは7Lの大容量ながら、上下の取っ手で給水もスムーズ。最小音13dBと静かなのに、最大1,200mL/hのパワーで広いリビングも一気に加湿します。湿度を5%刻みで設定でき、スマホ連携も可能です。

引用:アイリスオーヤマ

「すぐ潤う、たっぷり潤う」を叶える、コスパ抜群の頼れる一台です。超音波と加熱を組み合わせたハイブリッド式で、起動後すぐにパワフルなミストが発生。6Lのビッグタンクを搭載しているので、プレハブ洋室の場合15畳までの広いお部屋も長時間しっかり加湿してくれます。
使い勝手も優秀で、ふたを開けて上から注ぐだけの「2WAY給水」に対応。フィルターレスなので、タンクを丸洗いするだけでお手入れが完了するのもうれしいポイントです! 360度回転する吹き出し口で狙った場所へミストを届けられ、静かなタッチパネル操作で湿度設定も思いのまま。乾燥シーズンの心強い味方です。

加湿器のよくある質問

加湿器を使う際は、「使いすぎにならないか」「安全に使えるか」といった疑問を持つ人も多く見られます。ここでは、使用前に知っておきたい基本的な疑問についてみていきましょう。

加湿器は一日中つけていいの?

人が活動している時間帯であれば、加湿器をつけたままでも問題ありません。ただし、就寝中や室温が下がる時間帯は結露が発生しやすくなるため、湿度センサー付きの自動運転やタイマー機能を活用することが推奨されます。

加湿しすぎにならない?

一般的に快適とされる湿度は40〜60%。60%を超える状態が続くと、カビやダニが発生しやすくなるため、湿度計や自動制御機能を使って調整することが重要です。

赤ちゃんがいても使える?

使用可能ですが、方式と設置場所には注意が必要です。吹き出し口が熱くならない気化式や、気化式ベースのハイブリッド式が適しています。
スチーム式を使用する場合は、転倒時湯漏れ防止やチャイルドロック機能があるモデルを選び、手の届かない場所に設置してください。

加湿器は何年使える?

明確な年数は定められていませんが目安は5年ほど。温まりにくくなったり、コードや生地に劣化が見られたりする場合は、買い替えを検討しましょう。
収納時に強く折り曲げないことが、寿命を延ばすポイントとされています。

加湿器は、部屋の広さや使う時間帯、手入れにかけられる手間など、暮らし方に合った一台を選ぶことで、快適さは大きく変わります。
毎日過ごす空間だからこそ、空気の心地よさにも目を向けて。この冬は、自分に合った加湿器と一緒に、健やかで心地よい毎日を過ごしてくださいね。

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監修/島本美由紀 文/編集部たなか