【神社ソムリエが伝授】初詣前に押さえておきたい『神社参拝の基本の4つの手順』とは
もうすぐ2026年。年明けに初もうでを予定している人も多いのではないでしょうか。
そこで、直前におさらいしておきたい「神社参拝の基本の作法」について、神社ソムリエ・佐々木優太さんに伺いました。
参拝に上がる前の心得
前提として、神社での所作にルールはありません。作法を間違えたからご利益が減る……なんてことはないんです。
大切なのは、モラルのある所作。「もっとも尊敬する人が神社のいちばん奥で待っていたら」と考えてみたら、自然と所作に気をくばれるはず。そのために知っておくといい神社参拝時の作法が以下です。
神社参拝、基本の作法

①鳥居の前で一礼する
鳥居は神域への玄関。あいさつの一礼をしてからくぐりましょう。くぐるときは、神様の通り道である中央を避け、片側に寄って。
②参道は真ん中を避けて歩く
参道も真ん中は神様の通り道なので、どちらか片側に寄って進みます。
③手水舎で手と口を清める
ひしゃくに水をくんだら、左手、右手の順に清めます。左手に水を受けて口を清め、口につけた左手を清めたら、ひしゃくを縦にして柄に水を流し清めてから戻しましょう。
④二拝・二拍手・一拝をする
かるく一礼したら、おさい銭を静かに入れ、鈴があれば鳴らします。体を90度に曲げるくらい深いお辞儀を2回し、胸の高さで2回拍手。心の中でお祈りをし、最後に1回深いお辞儀をします。
鈴を鳴らす理由は?
多くの神社の拝殿にある鈴は、神事の際に邪気をはらい清めるための「神楽」が簡略化されたもの。鈴を鳴らすのは、自分をはらい清め、神様に呼びかけるため。いわばインターホンのようなものです。
日本の神様は「宿る」もの。「鈴を鳴らす」というアクションを自ら起こすことによって、呼応していただけるのです。
神社での作法に迷ったら、神様への感謝の気持ちを所作にこめれば失礼はありません。むずかしく考えず、参拝すること自体が大切。すがすがしい気持ちで神様にお参りして、新しい一年をスタートさせたいですね。
教えてくれたのは……佐々木優太さん
神社ソムリエ。シンガーソングライター。全国1万5000社以上の神社を参拝し、拝受した御朱印は4500を超える。神社に関する豊富な知識を持ち、日本全国の神職からの信頼も厚い。ライブやSNS、メディアなど幅広く活動中。
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監修/佐々木優太 イラスト/福井彩乃 取材・文/山本二季








