いよいよ12月。
伝統行事の多いこの時期は、子どものお手伝いや学びのチャンスが多い時期でもあります。
今回は年末年始にかかせない「おせち」の意味やいわれ、飾り切りのやり方をご紹介!
子どもといっしょにお正月の準備をしながら「こんな意味があるんだよ」「こうやって切るんだよ」と話をするのもおすすめです。
そもそも「おせち」って何?

おせちは、「お節句、節供(せちく)」を略したもの。
節目に神様にお供え物をして、それを人が共にいただくことをいいます。現在では、お正月のみ食べるものをさすようになりました。
神様と過ごす大事な行事では、お酒と、地域で摂れる大切な食材を使った縁起物の料理を用意します。 それを重箱に詰めたものが今のおせちです。大みそかまで作っておいて年神様に供えるため、保存がきくものが多いのが特徴です。
おせちの意味【煮しめ・黒豆・栗きんとん】
おせちに入っている具材や料理は、縁起のいい意味を持ったものがたくさん。
煮しめ

煮しめに入っているごぼうは、長生きの印。穴が開いたれんこんは、未来がよく見通せるという意味があります。
【お手伝いポイント】
きぬさやの筋を取る作業や、こんにゃくを手綱にする作業は、子どもにお願いしてもOK!
黒豆

まめまめしい=まじめによく働くという意味があり、一年健康で働けますようにという願いを込めて食べます。
栗きんとん

きれいな金色とごろごろと入った栗がお金や財産を連想させることから、新年に金運を呼び込むようにと食べられます。
飾り切りのやり方
お正月料理に華をそえるのが飾り切り。飾り切りには、料理を華やかに見せるだけではなく、縁起をかつぐという意味もあります。
きれいな飾り切りは、こどもの興味を引くこと間違いなし。気軽にチャレンジできそうなものから、ちょっぴり上級者向けのものまで、その作り方をずらりご紹介します。
『竹きゅうり』の作り方

材料
きゅうり……適宜
用意するもの
包丁
まな板

(1)
長さ6cmに切ったきゅうりを横長に置く。両端を1cmほど残して、中央に縦に1本切り込みを入れる。このとき、包丁の先がまな板に当たるまで深く差し込む。

(2)
手前にころがし、切り込み面をまな板と平行になるように置く。上から包丁を斜めに当て、きゅうりの厚みの半分まで切り込みを入れる。裏返して、同じ方向に同じようにして切り込みを入れる。

(3)
両側からそっとひっぱってはずし、立てて置く。
『野菜のくるくる巻』の作り方

材料
にんじん……適宜
大根……適宜
きゅうり……適宜
塩……少々
用意するもの
包丁
まな板

(1)にんじんは長さ10〜12cmに切る。ピーラーで皮をむき、そのまま幅3cmほどの帯状に薄く削る。塩をふって3分ほど置き、さっと水洗いして水気を切る。

(2)にんじん1切れを端からくるくると巻く。立てて中心を少しつまみ上げ、重なりをずらす。大根、きゅうりも同様にする。2〜3切れずつつなげて巻いて、大きくしてもOK。
『花れんこん』の作り方

材料
れんこん……適宜
※直径5~6mmのもので、穴がバランスよくあいているものを選んで。
用意するもの
包丁
まな板

(1)れんこんは皮つきのまま 、幅1cmの輪切りにする。

(2)まな板に置き、れんこんの穴と穴の間にV字の切り込みを入れて取り除く。穴が小さいところは2つまとめてもよい。

(3)皮をむきながら穴の丸みに沿ってV字の角を丸く切り取る。
『花にんじん&花大根』の作り方

材料
にんじん(好みの色のもの)
大根(好みの色のもの)
用意するもの
抜き型
包丁
まな板

(1)
にんじんまたは大根は、幅8mm~1cmの輪切りにし、梅形の型で抜く。

(2)
花びらと花びらの間から、中心に向かって5カ所切り込みを入れる(a)。このとき、包丁を外側から内側に傾斜をつけるようにして入れ、外側は深さ4~5mm、内側は深さ2~3mmの切り込みを入れるとよい。

(3)
ひとつの花びらの半分くらいのところから、切り込みに向かって斜めにそぐように切り落とす。このとき、包丁は寝かせるようにしてにんじんに当て、切り込みに向かって徐々に深く入れるとよい。残りの花びらも同様にする。菊形の場合も同様にする。
『菊花かぶ』の作り方

材料
かぶ……5個
用意するもの
包丁
まな板
割りばし

(1)かぶは上下を5mmほど切り落とし、皮を厚めにむく。

(2)下の切り口を上にして、まな板に置き、手前と向こう側に割り箸を1本ずつ添える。包丁が割り箸に当たるまで縦に2mm間隔で切り込みを入れる。

(3)かぶを90度回転させて同様に端に切り込みを入れる。甘酢につけて仕上げる。
※株が大きい場合は同ように切り込みを入れ、 縦半分または十字に四等分に切ってから甘酢に漬けてもOK。
【甘酢について】
(1)ポールに水2カップ、塩小さじ2を入れて混ぜ、 切り込みを入れたかぶを加える。しんなりとするまで30分ほどおき、水気を絞る。
(2)保存袋に水、酢各1/2カップ、昆布(3×3cm)1枚、 砂糖大さじ4、塩少々を入れて混ぜ、(1)、赤唐辛子の小口切り1本分を加える。 空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫で半日以上漬ける(冷凍で3〜4日保存可能)。 汁けを軽く絞ってから形を整え、器に盛り、漬けた赤唐辛子を1本ずつのせる。
『バラかまぼこ』の作り方

材料
かまぼこ……適宜
用意するもの
包丁
まな板

(1)かまぼこは幅8mmを1枚、幅2mmを2枚切る。幅8mmのかまぼこに両端を切らないようにして、深い切り込みを1本入れる(底が切れてもOK)。

(2)幅2mmのかまぼこを、2つ折りにして交互に組み合わせる。 手を離すとバラバラになるので、片手で持っておく。

(3)幅8mmのかまぼこの切り込みに、2のかまぼこを差し込む。
『松かまぼこ』の作り方

材料
かまぼこ……適宜
用意するもの
包丁
まな板
先の細い箸または竹串

(1)
かまぼこ(赤)適宜は幅5mmに切り、丸みのあるほうを手前にして置く。平らなほうを3mmほど残し、中央より少し右から左に向かって、縦に2mm間隔の切り込みを入れる。

(2)
かまぼこを時計回りに90度回し、切り込みがまな板と平行になるように置く。切り込みが入っていない面に、右から左に向かって同様に切り込みを入れる。

(3)
先の細い箸や竹串を使って、切り込みを端から1本ずつ同じ方向に内側に折り込んでいく(左)。切り込みの向きが変わっても、同様に折り込んでいく(右)。器に盛るときは、包丁や薄いへらなどをすべり込ませて移動させるとよい。
動画でチェック 簡単に作れる『飾り切り 7選』
ご紹介した飾り切りのやり方は、動画でもチェックできます。
動画で見ると、よりわかりやすいので、ぜひご覧ください♪

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