自分の子どもが学校でいじめられていたらどうしよう……、と心配する親御さんは少なくないですが、意外と〈いじめる側〉になってしまったときの心の準備はあまりできていないもの。
「うちの子に限ってまさか……」
「やさしい子だったのにどうして?」
と現実を受け止められないかもしれません。
今回は、自分の子どもがいじめをしてしまったときの対応や、子どもがいじめをしてしまう理由について公認心理師・臨床心理士の本田恵子先生にうかがいました。
背景には不満やストレスが

いじめる側にあるいじめの原因を理解しましょう。
「大切にしてもらえていない」
「だれかに認めてもらいたい」
といった不満やストレスがたまると、だれかをおとしめて自尊感情を維持しようとしたり、八つ当たりしたりして、それがいじめへと発展します。まずは「どうしてそんなことをしたくなったの?」と事情を聞きましょう。そのうえで「気持ちは表現してもいい」が「相手を傷つける権利はない」ということをしっかり伝えます。
叱るのではなく学ばせる
いじめた子を叱っても、その子のストレスが募ることになり解決になりません。叱るのではなく「自分の行動に責任を持つ」ことを教えましょう。「責任」とは、なぜこんなことをしてしまったのか、しっかり自分と向き合い、二度と同じことをしないために、気持ちの正しい表現方法や、ストレスの解決策を学ぶことです。ストレスの原因は家庭にある場合も。大人も自らを振り返り、家族でいっしょに向き合って解決しましょう。
「いじめる側のストレスや不満こそ、本当のいじめの原因」なのです。
子育ての頼もしいおまもり『小学生おまもり手帖』
書籍『小学生おまもり手帖』では、いじめが起きたときのまわりの子どもたちの反応など、さらにくわしく解説しています。
このほかにも、「太ってる・やせてるはどこからが赤信号?」「赤ちゃんはどこからきたのってきかれた」「何をきいても『別に』とスルーされる」など、小学生の保護者から実際に寄せられたさまざまな声に専門家がアドバイス。困りごとがあるたびに、この本をめくれば解決の糸口が見つかるはず。子育ての頼もしい「おまもり」になる一冊です。
小学校の入学準備にもぴったり。ぜひぜひ手に取ってみてくださいね。

教えてくれたのは 本田恵子先生
公認心理師/臨床心理士
早稲田大学教育学部教授。アンガーマネージメント研究会代表。
中学・高校の教職に就いた後、アメリカでカウンセリング心理学博士号を取得。不登校やいじめ、非行などの問題についてスクールカウンセリングや支援プログラムの開発・実践を行っている。『キレにくい子どもを育てる。親子のアンガーマネージメント』(講談社)監修。『キレやすい子へのソーシャルスキル教育』(ほんの森出版)など著書多数。

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