「男らしく」「女のくせに」
ジェンダー差別について家庭で気をつけていたつもりでも、ふと子どもの口からこぼれた言葉にはっとすることがありますよね。
わが子には公平なジェンダー感覚を身につけて、性差別しない子に育ってほしいのに……。
そんな問題に悩む親御さん必見! 今回は産婦人科医の高橋幸子先生に、子どものジェンダー差別との向き合い方をお聞きしました。
叱るのではなく「知らせる」こと
「男がピンクを好きなんてヘン!」「女どうしで結婚なんて気持ち悪い」など子どもが無邪気に発言したときに、叱ると反感が募り、余計に凝り固まった考えに。
「そうじゃない考えもあるよね」と多様な価値観を知らせましょう。ジェンダーに関する絵本もたくさん出ています。
また、無意識のうちに大人が性差別を子に植えつけている場合があります。まずは大人から最新のジェンダー感覚を身につけて。
学校での取り組みもチェックしよう
家庭内でジェンダー差別をしないように気をつけていても、周囲が差別をしていたら染まってしまいます。
差別的な言動が増えたら、学校ではどんな指導をしているのか、ジェンダーについての授業はあるのかなど確認してみましょう。
なかには体の性と心の性が合致せず悩む子も。担任の先生や保健室の先生にあらかじめ伝えて、周囲からかわれることがないよう、対策をいっしょに考えましょう。
気をつけて! 大人のやりがちなジェンダー差別例
●おもちゃや服、食品などを、その子の好きな色ではなく性別で親が勝手に選んでいませんか。フリフリのドレスなどその子の趣味ではない格好を押しつけるのもNG。本人の意向をまずは聞いて。
●「男は泣くな、強くあれ」「女は愛嬌、やさしくあれ」など、理想のジェンダー像を押しつけていませんか。性格や感情に性別は無関係。性別を根拠に叱咤激励するのは間違いです。
●ゲイの人の格好やしゃべり方をあざ笑ったり、「うわ、男どうしでデートしてる」とそれがいけないことのように言うのは間違いです。LGBTQ、さまざまな性があり、どんな形も尊重されるべきです。
●夫婦共働きの家庭がこんなに増えた今でも「男性が稼ぎ頭」「女性は家のことをしていればいい」といった根強い考えが残っています。職業や夢を性別で制限してはいけません。
子どもだけじゃなく、大人も……ジェンダーから解放されればみんながどんどん生きやすくなります。
子育ての頼もしいおまもり『小学生おまもり手帖』
書籍『小学生おまもり手帖』では、このほかにも、「太ってる・やせてるはどこからが赤信号?」「赤ちゃんはどこからきたのってきかれた」「何をきいても『別に』とスルーされる」など、小学生の保護者から実際に寄せられたさまざまな声に専門家がアドバイス。困りごとがあるたびに、この本をめくれば解決の糸口が見つかるはず。子育ての頼もしい「おまもり」になる一冊です。
小学校の入学準備にもぴったり。ぜひぜひ手に取ってみてくださいね。

教えてくれたのは 産婦人科医・高橋幸子先生
埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医療推進センター勤務。埼玉医科大学病院産婦人科思春期外来担当。(一社)彩の国思春期研究会代表理事。愛称はサッコ先生。日本全国の小・中・高校にて年間120回以上の性教育の講演を行っている。性教育サイト「命育」や、YouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」、たきれい著『性の絵本』シリーズなど多くの監修を行う。『サッコ先生!からだこころ研究所』(リトルモア)など著書多数。

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