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【米の鮮度に差が出る!】長~く美味しく食べるなら、小分けして野菜室が大正解。

新米が出回る季節、ピカピカのお米を長くおいしく味わうために欠かせないのが〈保存のしかた〉。

お米は生きもの。温度や湿度の変化に敏感だからこそ、ほんのひと工夫でおいしさが変わります。今回は、お米マイスター・西島豊造さんに、家庭でできるおいしいお米の守り方を教わりました。

おいしいお米の保存法

保存袋に小分けにして、冷蔵庫の野菜室の底に敷きつめる

近年は年間を通して寒暖差が大きいので、生米の保存は一年じゅう温度の安定した冷蔵庫がベスト。なかでも、一定の湿度を保っている野菜室がおすすめです。

米袋のまま入れると、重さがかたよって引き出しがゆがむ場合もあるので、保存袋に小分けにし、引き出しの底へ。炊飯1回分ずつ量っておけば、使うときも便利! お米の上に野菜をのせても、もちろんOKです。

保存のやり方

圧縮袋に入れて空気を抜き、 お手製の「 真空パック 」に!

衣類用の圧縮袋を使って真空保存するのもひとつの手。未開封の場合は米袋のまま、開封ずみの場合は
ポリ袋にお米を移し替えて輪ゴムやひもで口を縛ってから、フォークなどを数カ所刺して空気穴をあけ、圧縮袋に入れて空気を抜きます。

中のお米を使うたび、この工程を繰り返して。本来、精米後のお米は1カ月以内に食べきるのがベストですが、正しく真空保存できていれば約1年間保存が可能です。

冷蔵庫での保存や小分けのひと手間で、お米の風味はぐっと長持ち。毎日のごはんを新鮮に楽しむために、ぜひプロの保存法を参考にしてみて!

『オレンジページ』2025年11月2日号より)

教えてくれたのは……西島豊造さん

五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。

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監修/西島豊造 料理・スタイリング/下條絵美 撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・原文/児玉知子 文/池田なるみ