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そもそも新米・古米とは?古米のおいしい炊き方とアレンジ/お米マイスターに聞く!

炊きたての新米は、粒立ちも香りも格別。けれど、お米の値上がりが続くいまは、古米を上手に活用したいという方も多いはず。

そもそも「新米」と「古米」──呼び名は知っていても、その違いをきちんと説明するのは意外とむずかしいもの。 今回は、その違いをおさらいしながら、古米をおいしく食べるコツをご紹介します。

新米」「古米」の違いって?

新米はその年にとれたお米のこと。さらに翌年10月31日を過ぎると、古米と呼びます。

たとえば、令和7年10月に収穫したお米。これは「令和7年産米」と呼ばれ、令和7年12月31日まで「新米」と呼び、令和8年11月1日以降「古米」と呼ばれるようになります。このお米は、令和8年1月1日〜10月31日の間は、新米とも古米ともいいません。

「古米」のおいしい食べ方は?

炊飯時に水を多めに加えたり、浸水時間を長くとる。それでも気になる場合は、アレンジ料理に!

古米はつやがなく割れやすいうえ、保存状態が悪いと古米臭がすることもありますが、 ちょっとした工夫で改善の余地あり!

おすすめは、水加減を内がまの目盛りより少し多めにすることと、普通米を炊くときより 1 時間長く浸水すること。つやが出てふっくら炊 き上がり、古米臭もやわらぎます。それでも気になる場合は、ご飯一粒一粒をコーティン グするような料理にアレンジしてみて。

おすすめの古米アレンジメニュー
・オムライス ・リゾット  ・ちらしずし ・チャーハン

やっぱり白いご飯があるだけで、食卓がほっと落ち着くもの。季節や保存状態に合わせて、おいしく炊き分けていきたいですね。

『オレンジページ』2025年11月2日号より)

教えてくれたのは……西島豊造さん

五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。

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監修/西島豊造 撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/児玉知子 文/池田なるみ