
リクエストが嬉しかった日。おにぎり、握りました。

義母が亡くなって3年。
その頃から義父のお弁当を、主人の分と合わせて作るようになりました。
作ってほしい、と言われたわけではありませんが
なんとなく始まったお弁当作り。
主人がお弁当不要な日はお休みしますが、それ以外はほぼ毎日作っています。
義父は好き嫌いの多い方。
最初の頃は色々な縛りが多くて、作るものも限られていましたが
アレルギーで食べられないわけではなさそうなので、
とりあえず入れてみて、アウトだったら「しゃーないか」ぐらいの軽い気持ちで😁
ある日は焼きおにぎり弁当。

暑かったこの日は冷やしうどん弁当。

たまに感想が主人伝いに入ってきますが、何せ毎日のことなので
そんなにしょっちゅう感想を聞くことも無く、突如作らない日があっても
「食べたかったのに」と言われることもないので、作り手としても楽ではありますが、
まあ、特に気負わず作っている日々でした。
お盆休みに入り、主人も仕事が休みなのでお弁当を作らない=義父のお弁当もお休みしていたのですが、
「あなたの作ったおにぎりが食べたいってお父さんが言ってる」
と主人が言うではありませんか。
そんなことを言われたのは初めてでちょっとびっくり。しかもおにぎり?🍙
手のかかるものじゃなくてよかったと内心安堵しつつ「いいよ、明日持っていきましょう」と
早速お米を研ぎました。

なんのことはない、ごく普通のおにぎり。具材も豪華なものなど一つもありません。

おかか・梅干し・鮭。

なんでも、暑さで食欲が落ちていたそう。夏はこんなシンプルなものが一番良いのかもしれません。
毎日まいにちご飯作りをしていますと、マンネリもしますし、家族も日々反応してくれるわけではないので、惰性・・・というか、ちょっとやりがいを感じなくなってくるものです。
義父からのリクエストはそんな私に新しい風をスッと吹き込んでくれるひとことでした。
自分が作るものを、それがどんなに単純で、ささやかな料理でも待ち望んでくれる人がいるって
大げさかもしれませんが、嬉しいものですね。
夏の暑い日、台所でおにぎりを握りながら、一人ちょっと嬉しかった私なのでした。
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Nä Ömi義父様が味わってオニギリを頬張る顔が目に浮かぶようです!