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みいちゃんと山田さん~鬱漫画好きに捧ぐ名作~【読書の秋】

夜な夜な読書(漫画)

みなさんは読書がお好きですか?
私は大好きで、勉強系(栄養学、分野外)、歴史系、自己啓発系、スキル系等々なんでも読みます。

漫画も大が付くほど好きで、毎日2~3冊は読んでいます。

本は集中して読みたいので座ってコーヒー片手に
漫画はリラックスして読みたいので寝る前にベッドの中で読むことが多いです。

毎月まあまあの額を漫画に課金しているのですが
最近であってしまった「みいちゃんと山田さん」という漫画が好きすぎたのでご紹介させてください。

ハンディキャップ×暴力×搾取で心が沈む

みいちゃんと山田さんは、かわいい絵で描かれているものの
読めば読むほどに心が沈む鬱漫画です。

「おやすみプンプン」や「血の轍」、「先生の白い嘘」、「惡の華」、「サターンリターン」、「うみべの女の子」あたり
つまりは浅野いにお・鳥飼茜元夫婦や押見修造の世界観に耐えられる人にしかおすすめできません。

*どれも読んだことない方はライトな鬱漫画「おやすみプンプン」から読んでみてください。

ネタバレを極力せずに紹介したいのですが
内容がわからないと読み進めるのが怖いと思うので超々概要だけご紹介👇

📖 基本情報

作者:亜月ねね
舞台:2012年、新宿・夜の街。キャバクラ嬢という仕事もメインテーマ。

🧍‍♀️ 登場人物・あらすじ

主な登場人物

  • 山田さん:夜の街でキャバクラ嬢として働く大学生。みいちゃんよりも勤務歴が長く、学力高め。母は毒親。
  • みいちゃん:山田さんの職場に入った新人。ヤル気・元気はあるものの、「漢字も空気も読めない」と言われるほど仕事がうまくいかない“ダメダメ新人”。なんらかの障害あり。家族関係も超がつくほど複雑。

あらすじ
1. 山田さんは新人・みいちゃんと出会う。

2. みいちゃんは努力するも、周囲から「可哀想」のレッテルを貼られたり、仕事で苦戦したりする。

3. それでも健気に働くみいちゃんのポジティブな姿が、山田さんの心を惹いていく。

4. 物語には「みいちゃんが何者かに殺害されてしまった」という衝撃的な結末ありきで、そこへ向かって過去が描かれていく構造。結末が描かれているにも関わらず、全然先が読めない(完結していません)。

🎭 主題・テーマ・特徴

「夜の街」「キャバクラ」「新人・ベテラン」「社会的弱者」「性依存」「共依存」「売春」「障害」「偏見」「毒親」「DV」など、一般には表に出にくい世界のリアルを扱っている。

構成として「衝撃的な結末が先にある」→「過去に遡る」という方式をとっており、読者に心理的インパクトを与えやすい。

描写としては、暗い部分・陰の部分を丁寧に、「人間の弱さ/誤解/見捨てられ感」などを掘る傾向強し。つまりは、読んでいて欝々とした気持ちになる。

…いかがでしょうか?
読みたくなってきましたか?

なぜこんなにもハマるのか

私はもともと鬱漫画が大好き(大好きと言ったら語弊があるかもしれませんが)で
今まで数多くの鬱漫画を読んできました。

はじめて読んだ鬱漫画は「おやすみプンプン」。
おそらく大学生の頃だったかと思います。

子どもの頃はジャンプやサンデー、りぼん、なかよしといった「基本ハッピーエンド」「弱者をヒーローが助ける」「主人公は死なない」系の漫画しか読んでこなかったので
救いがなくて、意味がわからなくて、読後感が最悪なプンプンに衝撃を受けました。

そこから浅野いにおを読み漁り、押見修造、鳥飼茜と幅を広げていきました。
映画も鬱映画が好きで、ヒミズ、凶悪、岬の兄妹、あんのこと、トゥルーノース、ミッドサマー、ミスト、悪人、怒り、葛城事件等々が好きです。

なぜ鬱漫画や映画に惹かれるのか。

それは、きれいごとじゃない人間のリアルを描いているからだと思います。

多くの漫画は「そんなことあるかい」の連続です。
主人公は銃弾が当たっても切られても死なないし、恋愛は成就する。

でも実際には銃弾に当たったら死なずとももがきくるしむし、感染症の恐れも壊死して足を切断する恐れもある。
恋愛は成就するほうが稀だし、DVやストーカーに発展することだってざら。

そんなリアルを見て「私だけじゃない」と思えるのもハマる理由のひとつなのかもしれません。みんな汚いな…と思って安心するというか…。

あれ…、これ共感してもらえますかね?笑

読書の秋、みいちゃん以外にも鬱漫画をおひとつどうぞ

『おやすみプンプン』 著:浅野いにお
純粋で臆病な少年が、成長とともに社会や愛に絶望していく物語。心の闇を描いた現代の名作。

『血の轍』 著:押見修造
母と息子の歪んだ愛情。支配と依存の境界をえぐる衝撃的な心理ドラマ。ちょっとトラウマになるかも。

『先生の白い嘘』 著:鳥飼茜
性暴力・トラウマ・加害と被害の狭間を描く社会派作品。読む者に現実を突きつける。マウント、友情、自己愛が入り乱れた良作。性被害に遭ったことある方はフラッシュバックの可能性があるので注意。

『惡の華』 著:押見修造
思春期の歪んだ衝動と罪悪感。抑圧された欲望が爆発する青春の暗黒譚。ずっと中二病感漂う。

『サターンリターン』 著:鳥飼茜
亡くなった友人の死を追う作家が、自らの罪と創作の意味に向き合う。頭がおかしくなりそうになる。摂食症経験者や子どもを亡くしたことがある方は注意。

『うみべの女の子』 著:浅野いにお
孤独と性欲、愛と無関心が交錯する青春の終末。映画もおすすめ。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
普段の料理や投稿とはまったく違う切り口から読書の秋におすすめの漫画をご紹介しました。

くれぐれも自己判断で、心の調子がいいときに読んでくださいね!!
では、また次の投稿でお会いしましょう~!

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菱沼 未央・管理栄養士(東京) ヒシヌマミオ

オレペエディター

おいしいものが大好きなフリーランス管理栄養士。
惣菜管理士/パンシェルジュ/離乳食・幼児食コーディネーター/5歳男の子のママ。
レシピ・献立作成、講演活動、フードスタイリング・撮影、栄養相談、栄養コラムの執筆等を行う。

菱沼未央の Instagram:@fujifab12 はこちら

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