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元タカラジェンヌ 食と美のトビラ

元宝塚歌劇団 花組トップ娘役・花乃まりあさん「家には常に焼きいもがあります」【食のトビラ】

2023.06.30

華やかで気品ある夢のようなキラキラのステージ、宝塚歌劇。約3時間のステージを彩るタカラジェンヌたちは清く正しく美しく、そして心身ともにパワフル! その生き生きとした魅力の源である「食」と「美」のこだわりを、宝塚歌劇OGのかたがたに現役時代を振り返りながら教えていただく連載です。


「食」は生命力の源。おいしくて体にやさしいものを気のおもむくままに食べるのが幸せ


今回お話をうかがうのは、元花組トップ娘役の花乃まりあ(かの・まりあ)さん。「食べることが大好き!」という花乃さんの食事情を深掘りします。

食べることと作ることがセットになっているのが花乃さんにとっての「食」


――花乃さんのインスタグラムからは、食べ物への愛が伝わってきます。花乃さんは「食べること」をどのように考えていますか?


食べることは「生きること」といつも思っています。すごくシンプルなことですが、生命力の源ですよね。体力的にも精神的にも元気がないときは、ごはんが食べられないじゃないですか。ごはんが食べられるということは「私は大丈夫」と思えるとき。私の場合は食べることに作ることがプラスされて、それが生きることにつながっていると思います。

――料理を作ることもお好きということで、やはり自炊が多いですか?

もちろんおいしいごはんを食べに行くのも大好きですが、自炊派です。外食をしたり旅行したりしても、家に帰ってきて自分でごはんを作って食べると、「あー、やっぱりおうちのごはんはいいなぁ」と思いますね。料理を作る時間も大好きなんです。きちんと生活している感じがするじゃないですか、「私、ちゃんとやっているわ」って(笑)。 

料理雑誌やレシピサイトを見ることも好き。おいしそうな料理の写真を見たり、「今日は何を作ろうかな」と考える時間もワクワクします。作ったものを食べておいしくて、さらに素敵な写真が撮れてSNSに載せられたらまるっと楽しめますよね。SNSに上げているのはなんとなく見栄えがいいものだけで、納豆ご飯にあじの干物みたいなシンプルな日ももちろんありますが(笑)。

あと、体に入るものがわかっていることは不安がないですよね。自分で材料を買ってきて自分で作ったら、全部がわかるので安心感があります。

――もともとよく料理をされていたんですか?

前回の記事で朝月希和(あさづき・きわ)ちゃんも言っていましたけど、私も母からの影響が大きいです。母がすごく料理が好きで、おもてなし上手でした。一人暮らしをしたときに、「お母さんが作ってくれたあの料理が食べたいから、作り方を教えて」ときいて作ったことが料理を始めるきっかけになった気がします。実家にいたころは、おせちのお重をとてもきれいに詰めるなど季節の食事も大切にしていた母の手伝いをよくしていました。自分で食べるために何かを作るようになったのは、親もとを離れてからの経験です。
――おせちを全部手作りするって、すごく手間がかかりますよね。そんなお母さまがいらっしゃるのは心強いですね。花乃さんは3食きちんと食べられますか?

朝は軽めですが、3食とります。私は1食の量が少ないんですよ。その代わり、何かをちょこちょこ食べています。夕食をしっかり作って食べることが多いですね。夫婦で食卓を囲めるのも夜ですし。

――その食事風景もいいですね。だんなさまが好きなものを作ったり、リクエストにこたえたりされるんですか?

ありますよ。男性の食べたいものってけっこうシンプルですよね。昨日は「何が食べたい?」ときいたら「白米」と返ってきて、「白米!? それ主食じゃん」みたいな(笑)。前日、前々日が洋食だったからたぶん白いご飯が食べたかったんだと思うので、それに合うおかずを考えました。夫は「今日は絶対とんカツ」とか「今日は必ずオムライス」とか言うタイプではないから、そういうざっくりした答えの中からヒントを拾ったりしています。
Maria’s Photo
だんなさまと二人で囲む食卓にもおいしそうな料理が並ぶ。
――そうしてさまざまな料理を作られている中で、食卓に登場する頻度が高い料理はなんですか?

鶏だんごの煮ものです。先ほど話した一人暮らしをしたときに食べたかった母の料理で、私が料理が好きになったきっかけのもの。鶏ひき肉とねぎとしいたけとたっぷりのしょうがを入れて作った肉だんごを、おしょうゆとみりんとお酒のちょっと甘辛の味つけで煮るんです。ポン酢を使ってもおいしいんですよ。それだけでもいいですし、こんにゃくや野菜を入れて筑前煮のようにしてもいい。あればゆずの皮をちょっと削ってのせてもいいですし。ホッとできる母の味で、大好きだからしょっちゅう作っちゃいますね。夫も好物なんですよ。自分に子どもができたらまた絶対に作ってあげたいです。
Maria’s Photo
花乃さんの大好物、鶏だんごの煮もの。「こんにゃくや野菜を入れて煮るのもおいしいです」(花乃さん)。
――なんていいお話! 家庭料理はもちろん、おもてなしもとっても上手そうな印象です。

宝塚にいたころから、好きでした。一人暮らしを始めてから、同期や下級生をよんでいっしょにごはんを食べるのが楽しみでした。おもてなしされるより、おもてなしするほうが好きかもしれないですね。パーティメニューを考える時間は胸が躍ります。料理雑誌を見て、バランスを考えて、相手の好みなども考慮して……そういう時間がすごく好き。器も少しずつ集めたいなと思っているんですけど、まだ全然。年齢を重ねながら自分のお気に入りを少しずつそろえていきたいですね。

撮影/天日恵美子 本人提供 ヘア&メイク/清水尚子 スタイリング/槇 佳菜絵 文/淡路裕子

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