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バツイチ50代。再婚するのはむずかしい?【山田悠史さんが回答/老後の4K】

2024.08.16

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/孤独

バツイチ50代。再婚するのはむずかしい?

子どもが小学生のころに離婚し、私が子ども2人を引き取って育ててきました。今は2人とも独立し、私は一人で暮らしています。最近、老後のことも考えて、〈第2の人生のパートナー〉が欲しいなあと思うようになりました。でも、職場も女性ばかりでなかなか男性と出会うチャンスがありません。年齢が年齢だけにまわりに相談もしづらいですし、婚活サイトやアプリは、なんとなく抵抗があり……。どこに出会いを求めればいいのかわからず、そもそも、この年になって再婚ができるのか、いい人と出会えるのか不安。「もう失敗はしたくない」と思う気持ちも正直あります。
(56歳・女性)

山田悠史さんの回答

「孤立」「孤独」を回避することは、健康リスクを減らすことにもつながります。

ふきだし
お悩み回答者

山田悠史さん

婚活に関してはまったくの専門外ですが(笑)、医師としてアドバイスするならば、「孤立」「孤独」の問題と合わせて考えることができるかなと。「孤立」というのは、「社会的孤立」ともいわれ、社会的なつながりや人間関係が希薄な状態をさします。一方で「孤独」というのは主観的な感情で、たとえ他者とつながりがあっても、精神的にさみしさを感じている状態ですね。

そして、この「孤立」と「孤独」はどちらも、不安障害やうつ病、認知症の発症に関連しているほか、身体機能の低下をまねくなど、さまざまな健康リスクを高めることがわかっています。これは高齢者にかぎらず、全世代に当てはまるので、「孤立」「孤独」を軽視せず、アルコールやタバコなどと同じように、病気の発症率を高める危険因子としてとらえることが重要です。
 
今、相談者のかたが「孤立」「孤独」のどちらか、もしくはどちらも感じているのであれば、パートナーを得るというのは、その解決策として有効だと思いますし、今後、ご自身の健康を維持するためにも、医師として背中を押したいですね。身体的・精神的に寄り添ってくれるパートナーとの出会いは、「孤立」と「孤独」を一気に解決してくれる可能性も

一般的に、「孤立」している人のほうが「孤独」を感じやすくなりますので、まずは積極的に人とつながりを持つようにしましょう。それが結果的にパートナー探しにも有利に働くと思います。

※ 社会的孤立
家族や地域社会との交流が、客観的に見て著しく乏しい状態をさす。単身世帯でも、家族や近隣・友人との交流がある場合は「社会的孤立」ではない。一方、家族と同居していても、他者との接触が乏しければ、「社会的孤立」に陥る場合もある。

山田悠史さん
米国老年医学・内科専門医。慶應義塾大学医学部卒。ニューヨーク・マウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事。著書に『最高の老後「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社)、『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。Podcast番組「医者のいらないラジオ」を配信中。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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