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長谷川あかりの日々の料理これでいいのだ

だしはとらない・味つけは塩だけ! 長谷川あかりさんの『白いミネストローネ』レシピが驚きのおいしさ。

2023.03.27


こんにちは、料理家の長谷川あかりです。この連載では、料理で当たり前と思いがちなひと手間を省いてもおいしくできるレシピを紹介していきます。

>>「長谷川あかりの日々の料理これでいいのだ」一覧はこちら

【第2回】では、和食によく用いる「昆布とかつお節の合わせだし」の滋味深い味わいを手軽に楽しめるコツとレシピを紹介しました。身近な食材とシンプルな調味料で作るお料理も、だしのうまみが加わるだけでワンランク上の味わいになるから不思議です。そんなお料理にとって重要な「だし」ですが、じつは、うまみの強い食材を利用すればだしをとらなくてもとってもおいしい料理を作ることができます。

そもそもだしとは、食材のうま味成分を煮出した液体のこと。和食では昆布やかつお節、煮干しのだしを用いるのが定番ですが、うま味成分は野菜や肉、きのこ類、発酵食品といった食材にもたくさん含まれています。つまり、それらをうまく組み合わせて調理することで、手軽にうまみたっぷりのおいしい料理を作ることができるのです。


今回は紹介するのは、ベーコンと市販の白菜漬けのうまみを利用した、『白いミネストローネ』。びっくりすることに、この料理は塩以外の調味料を使いません! こんなにシンプルでもOKなのは、食材が持つうまみのおかげ。いろんな調味料を使わなくても本格的で、おしゃれな味わいのおいしいスープになるから感動です。

また、白菜漬けのやわらかな酸味のおかげですっきりさわやかな味になるから、暖かくなってきた今の時期に重たすぎずぴったりなんです。

ちなみに私は、このスープを作るたびに、「調味料をほとんど使わずにここまで奥行きのある味のスープが作れるなんて、私、すごすぎる!!!」と、自画自賛しています(笑)。

『白いミネストローネ』のレシピ

これでいいのだポイントcheck  味つけは白菜漬けとベーコンのうまみにまかせて、あとは塩だけ。check大根、じゃがいも、セロリ、かぶ、ねぎ……etc. 余った野菜を切って入れるだけで大満足!

このスープは、ベーコンと白菜漬けのうまみを利用して、味つけはほんの少しのお塩だけで大丈夫。とにかく必要な材料と工程が少なく、レシピもとっても覚えやすいから、何度も作りたくなります。

また、いっしょに煮込む具材は、そのとき冷蔵庫にある野菜でOK! ベースがシンプルな味だからこそ、どんな食材でもやさしく受け止めてくれます。今の季節は旬の新じゃが&セロリがおすすめ。季節やそのときの冷蔵庫の事情に合わせて作ってみてくださいね。


材料(2人分)

白菜漬け……150g
ベーコン……1枚

セロリの茎……1/2本分
新じゃがいも……1個
※普通のじゃがいもでもOK!

ローリエ……1枚 
オリーブオイル 塩

作り方

(1)食材の下ごしらえをする

セロリはピーラーで筋を取り、1㎝四方に切る。新じゃがいもは皮をむき、1.5㎝角に切る。


白菜漬けは汁けを切り、1㎝四方に切る。ベーコンは1㎝角に切る。

(2)セロリとベーコンを炒める

鍋にオリーブオイル大さじ1と1/2を中火で熱し、セロリ、ベーコン、塩ひとつまみを加え、セロリが透き通るまで炒める。

(3)白菜漬けとじゃがいも、水を加えて煮込む

白菜漬けとじゃがいもを加え、さっと炒めたら、水2と1/2カップとローリエをちぎって加える。沸騰したらふたをして弱めの中火で20分ほど煮込む。味をみて、たりなければ塩少々を加える。


じゃがいもは他の具材よりも気持ち大きめに切ることで、ほっくりとした食感が楽しめます。パンと合わせれば、軽めのランチにもぴったりですよ。

何を作ろうか悩みながらレシピを眺めていて、「さて作ろう!」と中身をよく読んでみたら、必要な材料と調味料がたくさん書いてある……! こんなとき、少しだけ心が折れそうになってしまいます。もちろん、レシピにある調味料はどれも重要な役割を持っていますし、いろいろな調味料を組み合わせた複雑な味のお料理も大好き。だけど、忙しい毎日のお料理はなるべくシンプルにすませたい……。

この『白いミネストローネ』は食材のうまみをうまく利用して、こんなお悩みを解決してくれる一品です。ぜひ一度作ってみてください。

次回は4/27(木)更新予定。『ゆずこしょう風味のラクチン鯛めし』を紹介します。お楽しみに!


 長谷川あかり
料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。子役としてデビュー後、女優として活躍。料理で人に喜んでもらった経験から料理家の道をめざす。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。著書に『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)。
Twitter:@akari_hasegawa
 

 
『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』詳しくはこちら>>>
 

『長谷川あかりの日々の料理これでいいのだ』毎月27日更新・過去の連載はこちら>>>

料理・写真・文/長谷川あかり

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